掲載日 初回投稿2006年10月11日
更新2006年10月11日
モーレア
モーレア うめ
x x
上面

JSP

12 (cm)

Fostex

FE127

なし

なし

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画像1

集まれ塩ビ管スピーカー

モーレアさんの「モーレア うめ」 コメント(読みにくい時は文字のサイズを小にして下さい)
ここしばらく、スピーカーづくりに熱中していましたが、
ようやく久々の大作が完成しましたので、投稿します。

名前は「モーレア うめ」です。
おばあちゃんみたいなかわいい名前ですが、
直径350のボイド管を使った大作(大きさが)です。

コニさんの低音ブースターがすごく気になっていたのですが、
そのベースになっているJSP研究所のホームページを見ていて、
私もJSP方式を作りたくなりました。

でも塩ビ管にはこだわりがあったので、なんとか円筒で実現したいと
自分なりのアレンジを施しています。

おおーッ!!大きいですね!
名前は可愛いですが、凄い存在感ですネ!!


横からみると大きな茶筒ですが、上からみると、スピーカーの周りに
5つのダクトが配置されており、ちょうど梅の花のように見えます。
それでネーミングも「うめ」にしました。

#梅茶筒というのも考えたのですが、梅茶漬けと間違えそうで却下。

ユニットはモーレア1号で使っているFE127。
この未使用品をタンデムにして、計4個使いました。

完成後、鳴らしてみて、その低音にビックリ。
とても12cmのフルレンジから出る音とは思えません。
25cmのサブウーファを使った低音に負けていないばかりか、
低音の質はこちらの方が上です。
歯切れが良い低音と表現すればいいのでしょうか、
ふわふわした曖昧な感じがなく、輪郭がはっきりしているように思います。
 
 

そんなに凄いのですか!
管理人も真似したくなってきました!!

↑クリックすると大きくなります。
周波数特性も測ってみました。
なんと50Hzまでフラットなカーブです。
こんな特性見たことがありません。(中域が少し落ち気味ですが)

本当に、面白い、興味深い方式です。
しばらくは、これにはまりそうです。

このスピーカーを作るにあたっては、JSP研究所の木村さんにも
アドバイスをいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

製作工程などの詳細は、私のホームページをご覧下さい。

凄いですね!
ますます真似したくなってきました!
これから話題になりそうですね?JSPさん方式。

もう少しコンパクト化出来たら、もっと良さそうですね!


それではまた改良や新作製作されましたらご投稿下さいませ。
ブログにも遠慮なくコメントして下さい!
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作成:2006/10/11 0:00:00 モーレア   閲覧数:2634
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コメント一覧

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コニ  投稿日時 2006/10/11 13:34

>モーレアさん
うめ とはまたかわいらしい、確かに梅の家紋に似ています。
ボイド管もここまで大きいと迫力、存在感有りますね、二重にされた加工も大変だったと察します。
12センチフルレンジでここまで低音が伸びれば大きさは受容できるのではないでしょうか。
低音の伸びも素晴らしいですが、低音の質の高さは特筆ものだと思います。(自作の低音ブースター及びJSP研究所で4種類ほど聴いた印象から)
一度聴けば納得して頂けると思います。

なーお  投稿日時 2006/10/11 16:49

モーレアさん
低域が50Hzまでピークやディップもなくスムーズに伸びていますねー。 おめでとうございます。 さぞかし気持ちの良い音が出るのではないでしょうか。
3D-スパイラルだとダクトを前面に持ってくるとどうしても中域の漏れが気になるのですが、このJSP方式だとそれほど気になりませんか?

モーレア  投稿日時 2006/10/11 17:29

コニさん
加工は大変でしたけど、それだけのことはありました。いい方式を紹介して頂いて感謝です。

なーおさん
周波数特性はマイクをどこにおくかによって変わるようです。
最初に測定したとき、左右両方のスピーカーを鳴らしながら、一方のスピーカーの上方30cmで測定したら、120Hzあたりに明白なディップができました。それで、スピーカーを鳴らすのを一本だけにして測定したのが、掲載のデータです。実際に聴くのは横からになるので、耳にはディップがある状態で届いているのではと思います。

このため、本来ならこの大型茶筒を太鼓のように横置きにするといいのでしょうけど、とてもそんな置き場所がありません。

足をつけて上面を床から80cmくらいの高さにして、その上に円錐形ディフューザをつけたらどうなるだろう、などと、構想中です。

mrt   投稿日時 2006/10/11 20:04

いつもですが、今回は凄い大作ですね!
なぜか、どきどきしながらHP拝見してます。
構想図がなぜかでてきません?
解らない部分がありますが、想像しながら見てます。

エリック  投稿日時 2006/10/11 21:07

>モーレア様 素晴らしいボイド管スピーカーの完成ですね。タンデム方式としたためボイド管の加工とMDF板の加工は大変で有ったろうと推察します。しかし、フルレンジスピーカで問題となる低音のレベル低下を克服してサブウーファー無しでここまで低域を延ばしたのはJSP方式を採用された結果と思います。この製作を契機に多くのJSP方式スーピーカーがブログを賑わす事になるでしょう。今週末には試聴に伺いますので宜しくお願いします。

モーレア  投稿日時 2006/10/11 21:07

mrtさん こんばんは
構想図ですが、リンクを間違っていました。
修正しましたのでご確認下さい。

モーレア  投稿日時 2006/10/11 21:10

エリックさん

なぜか同時投稿になりましたね。
タンデム方式ですが、たまたま手元にユニットが4本あったのと、ダクトをしっかり固定したかったという理由だけで、たぶん必要はないと思います。
JSPさんからも、シングルでよかったのでは、と言われました。

エリック  投稿日時 2006/10/11 21:10

>モーレア様 続き、mrtさんご指摘の構想図が出ないのはもしかしてイラストレーターファイルのせいではないでしょうか?PDFファイルにされたら如何でしょう。

地蔵  投稿日時 2006/10/11 22:59

>モーレアさん
最近仕事が忙しく、「集まれ」のページをのぞいていませんでした。
久しぶりにのぞいてみると、皆さん大変な力作をアップされていて驚いています。
モーレアさん、やりましたね。
これは低音出そうです。
JSP方式はエンクロージャーが振動しにくいとのことですが、
ボイド管の振動はどうですか?
一度試してみたいと思います。
早く、音も聞いてみたいですね。

モーレア  投稿日時 2006/10/11 23:27

地蔵さん こんばんは

大きさだけで低音が出そうな気がするでしょう(^^)v
それほど大きな音は出していないのでわかりませんが、振動はしていません。ボイド管といっても、6mmの紙が二重になっていますから、しっかりしています。バッフルは手で触ると、少し振動しているようです。

是非、試してみてください。また近くでオフ会があったら、ちょっと大きいですが、持ち込むようにします。

長野   投稿日時 2006/10/14 0:36

「うめ」ってなんのことかとおもったら、バッフルが
梅鉢の家紋ですね。これ実家の家紋です (^^;
黒いバッフルの表面がすごく綺麗なんですが、
どんな材料と塗装をしたんですか?

モーレア  投稿日時 2006/10/14 12:03

長野さん、家紋が梅ですか。私の実家は橘です。

バッフルの表面加工ですが、デジカメで撮影した後、フォトショップでレタッチを。。
というのは冗談で、ペーパーで磨いた後、水性スプレーを何度かに分けて吹き付けました。バッフルの材質はMDFです。写真は綺麗でも、実際はそれほどでもありません。

モーレア  投稿日時 2006/10/15 15:39

昨日はエリックさんに「うめ」を聴いて頂き、いろんな実験をしました。

その結果として、今日はダクト長を少し延ばしてみました。これで、50-60Hzあたりの低域出過ぎ感が抑えられ、かつ低域が40Hzまで伸びました。聴いてみても、いい感じです。

本当に可能性に満ちた方式ですね。

エリック  投稿日時 2006/10/16 0:02

>モーレア様 メールで戴いた特性を見ると一昨日のオリジナルの特性と見比べると随分改善されましたね。試聴の結果も良くなったそうで良かったです。ダクト長の条件変更してもその都度に特性が取れるリアルタイムシミュレーションは最適条件が短期間に決められるのは素晴らしいです。人間の耳は曖昧な部分が有りますが直感的に好き・嫌いが判断出来るので最後は耳で聴いて決定すれば良でしょう。ブログだけでなく「集まれ塩ビ管」に改良結果を公表されては如何でしょう。

モーレア  投稿日時 2006/10/16 21:46

改良結果の公開ですが、写真を取り忘れたので、今週末にでも撮影して、データと共に公開しようと思います。

suisyu  投稿日時 2006/10/23 21:57

話題のJSP方式。私はじっとしていられなくて、先日モーレアさん宅に無理やり押しかけました。
以下感想を率直に述べます。
もちろん聴く音量やソースなどでいくらでも変化するでしょうし、あくまでちょっと聴きの感想です。
まあ上品に鳴らしておられることに感心しました。バランスの取れた音というのでしょうか?
たしかにダクトを伸ばせば40HZまでフラットになるテスト結果をみれば
見事というべきでしょう。
ところが私の聴感では低音のレベルが低く聞こえるのです。
私にはフラットが解かりません。リファレンスにしているのはLS3/5aとQUADアンプの組み合わせですがそれがフラットとはいえないでしょうし。

suisyu  投稿日時 2006/10/23 22:00

率直に言うと、とにかく今まで聴いた中でデコイと地蔵さんのハマーより低音が出ているとはおもいませんでした。
Jazz用の私の基準がWaltz for Debby 等の空調音と地下鉄音が良く聞こえるものとすると、フルレンジ一本JSP方式でどこまで迫れるのか、まだもう少し道のりはあるように思いました。
というよりJazzは無理なのかもしれません。
フルレンジ一本に過大な要求をしているのかもしれません。
しかしまだまだ改良されてゆくでしょうから、これは今限りの感想です。
次はコニさんのスピーカーを是非聴いてみたものです。

モーレア  投稿日時 2006/10/24 13:01

suisyuさん、先日は遠くまで視聴に来て頂き、有り難うございました。いろいろと実験できて楽しかったですね。

周波数特性を測定しながら、できるだけ低音が伸びるようにと調整した結果でしたが、suisyuさんには物足りなかったかもしれません。確かに、ダクトを短くした方が、「低音感」は出てきます。

JSP研究所の木村さんも、低域が少し持ち上がるように調整している、と言われていましたので、もう少しダクトを短くした状態のほうが良いのかもしれません。このあたりは、何を聞くか、どのような好みかなど、いろいろ個人差があると思います。

これからも、いろいろと調整をしていこうと思いますので、今後とも、よろしく。

モーレア  投稿日時 2006/10/25 22:14

Jazzではやはり低音を強調した方がいいのかなと思って、iTunesのイコライザをJazzにしてみました。これだと低音が強調されます。たしかにJazzは、この方がいい感じです。

スピーカーはできるだけフラットで帯域を拡げておいて、曲によって、イコライザで調整するというのも、一つの方法だと思ったりしています。

なーお  投稿日時 2006/10/30 22:55

モーレアさん
絶対的な低音の量も大事ですが、私はJSP方式によって 質の良い低域伸張が出来ている(らしい)ことが素晴らしいと思います。

で、「JSP方式は容量大きくするのがよい」というのは、理にかなっているように思います。(以下仮説)
JSP方式でダクト前面のバッフル面付近の空気を巻き込んで振動させる効果は、ダクト内空気の重量に対して「何倍の重量の」空気を振動させられるか、かと思うんです。
小さい箱だと、ダクト共振周波数を同じにするためにはダクト長が長くなり、ダクト内の空気重量が大きくなります。前方の空気重量に比べて相対的に重くなり、結果として前方の空気を振るわせたときの振動周波数が、ダクト内空気だけを振動させた時との比率が小さくなってきます。
そのため、十分に低いほうに伸びてこない・・

なーお  投稿日時 2006/10/30 22:56

以下、もう少し定量的にまとめますね。

元の共振式: Fd=160√(S/(V*L))
から、S(ダクト面積)一定として変動項だけ抜き出して、
1/√(V*L) を考えて見ます。

ある容積V0とダクト長L0の箱(S一定)があったとき、
1/√(V0*L0) を考えます。・・・[1]
この箱の、容積を2倍にして、同じ共振周波数を得るとすると、ダクト長は1/2で良いですね。
V0→V1=2V0
1/√(V1*L1)=1/√*1 ・・・[2]


*1 2V0)*(L0/2
なーお  投稿日時 2006/10/30 22:56

続きはこれで最後です。。

一方、JSP方式で、仮にダクト内空気容積に加えて、バッフル前面の空気を含めてトータル4倍の空気量を振動させることが出来ているとすると、上記の計算式で (仮想的に4倍長のダクトになったと考えて)L2=4L0 とおけます。(このうち、3L0 が前方空気の分)

同じ空気室容積V0とL2を[1]式に代入:
1/√(V0*(3L0+L0))=1/[2√(V0*L0)] ・・共振周波数が1/2まで伸びます。

[2]式に対しては、同じ空気室容積V0とL2を[2]式に代入:
1/√*1=1/√(7(V0*L0))
=1/[2.64√(V0*L0)] ・・共振周波数が1/2.64まで伸びます。

という感じで・・
結果、同じダクト単体共振周波数ならば、空気室容積が大きいほど、前方の空気を振るわせることでの低域限界伸張効果が高い、という仮説です。


*1 2V0)*(3L0+L0/2
モーレア  投稿日時 2006/10/31 22:16

なーおさん

詳しい仮説、有り難うございます。
私もヘルムホルツ共振の式を眺めながら、本質は何だろうかと考えています。

ヘルムホルツ共振はダクト内の空気がひとかたまりとして動くという仮定で、計算されています。そしてその空気が外の空気を振動させるので、
1.ダクト体積が大きいほど、低音増強効果は大きい
2.同じダクト体積なら、断面積が大きいほど、低音増強効果は大きい
ということが、感覚的にわかると思います。

ところがこの条件を満たして共振周波数を下げようとすると、必然的に
キャビネット容積を大きくするしかありません。そして大きなキャビネット
体積を駆動するには、大口径のスピーカーが必要です。

ということで、キャビネット体積と、それに見合った大口径スピーカーが重要という、ごく当たり前の結論です。

またダクトの長さが短い方が、スピード感のある低音になるような気もします。

以上、感覚論です。

モーレア  投稿日時 2006/10/31 22:25

追加です。

このスピーカーとは別に、以前、集成材の直方体キャビネット・サブウーファを作っていました。このバッフルを交換して、中央に25cmウーファを、四隅にダクトを作ってみました。

ところがこれでは、思ったような低音増強効果が得られませんでした。

JSP方式の鉄則は、「キャビネット容量が需要」「バッフルは正方形または正多角形、または円」ですが、その重要性を認識した次第です。

ところが、なぜ「正多角形とか円でないといけないのか」その理由がわかりません。JSP方式、なかなか奥が深いようです。

なーお  投稿日時 2006/11/1 13:46

モーレアさん
もしかすると、「ダクト内空気と一体となって振動する」のは、バッフル面の空気だけでなくて、キャビネット内空気なのかもしれません。
ユニット背面付近と、ダクト背面近傍では、分割振動しているイメージ(?)
 だからその内部形状をきちんと均等にしないと、内部の振動モードがばらけてきちんとした共振にならないのかも。 そして内部の空気が分割振動するために、大容量が必要になる。。

・・なーんてことは無いのかもしれませんが、こうして考えているだけでも楽しい方式ですね。

モーレア  投稿日時 2006/11/1 23:22

対称にしないといけないのは、内部形状なのか、それともダクトの吸気口なのか、ダクトの排気口なのか、などと考えています。

なぜ長方形ではだめなのか、納得ができないのです。その内、キチンとした理論体系を作りたいですね。

コニ  投稿日時 2006/11/2 0:11

近々アクリルJSPをJSP研究所に持ち込みいろいろ実験してきます。
ダクトの前後(内外)エンクロージャーの中数カ所空気で振動する物ぶら下げ観察してきます。
ユニット壊さない程度で大音量出さないと動かないかも知れません。
エージングを進めるつもりでやってみよう。乞うご期待。

マエストロ   投稿日時 2006/11/3 10:33

お久しぶりです。Deep-Impactの際はお世話になりました。あれから私個人にもいろいろ変化があり、転職、単身赴任中です。とはいっても、家まで一時間半の距離なので週末は家に帰っていますが。。。Deep-Impactのその後ですが、お上の命令「デザイン性」が解決できないまま、単身赴任。。。持って行っての一言で今、机の横にあります。夜、小さな音でもいい音がして結構いい感じで私にとっても、お上にとっても、スピーカーにとってもいい結末なのではないかと思っています。
久しぶりに覗いたのですが、すごいですね。。「梅」。。。大きさ、特性、作成の綿密さ。。私もほしくなりました。久しぶりにわくわくさせる方式です。
ところで、今では塩ビ管スピーカー売られているんですね。。しかも塗装もなしで。。。このページのアドレスわからなかったので「塩ビ管スピーカー」で検索したらありました。雰囲気のよいバーにも置いてあるようです。。。
(www.idm-ne.com)

モーレア  投稿日時 2006/11/3 10:57

マエストロさん お久しぶり

デザイン性、たしかに重要ですよね。私のスピーカーもリビングには持って行けません(^^;

販売されている塩ビ管スピーカー、VU100とFE-87Eで作ったもののようですね。塗装なしで雰囲気のいいバーにあうとも思えないのですが。。。

やはり塩ビ管スピーカーは簡単に自作できるところに良さがあると思いますので、できればみんなにはできあがった物を購入するのではなく、自分で作ってみて欲しいですね。

コニ  投稿日時 2006/11/3 19:23

久しぶりにコメントが30台の大台を超えました。(丁度このコメントですが)
それだけこのJSP方式の関心が高いことと推察しています。
構造がシンプルで作りやすい、失敗が少ない、音も素晴らしいので広まって欲しいですね。
唯一難点は通常のバスレフより2.5倍程度の容量が必要なことでしょうか。
でも、音が良ければ全て良し、と割り切りましょう。

モーレア  投稿日時 2006/11/3 22:45

関西オフでお披露目します。皆さんの評価を聞くのが恐いようで楽しみでもあります。個人的には、すごく気に入っています。やはり低音は重要です。



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