バスレフ anchor.png

Bass Reflex の略。 位相反転型ともいう。

エンクロージャ内部のユニット背圧を利用し、バスレフダクト内の空気をヘルムホルツ共振によって特定周波数で振動させる、スピーカーエンクロージャの方式で、メーカー製スピーカーにも一般的に見られる方式。

共振周波数周辺では、音圧レベルの上昇が見込めるが、それ未満は音圧が急降下する特性があることと、低周波数になるに従い郡遅延特性が悪化するなどのデメリットもある。

派生/応用方式として

  1. ダンプトバスレフ
  2. スリットバスレフ
  3. ダブルバスレフ
  4. リングダクト
  5. JSP方式
  6. 3Dスパイラル

などがある。

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原理 anchor.png

 塩ビ管スピーカービルダー、ゆったり人さんのサイトがわかりやすいです。
 DIY sound - スピーカーエンクロージャ:バスレフ型スピーカー

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計算式 anchor.png

ダクトの共振周波数は、以下のヘルムホルツ共振計算式で、概ね計算できます。

Fd=160√(S/Vc(L+r)) [Hz]
  • S=ダクトの面積(cm^2)
  • L=ダクトの長さ(cm)
  • r=ダクトの半径、または半径換算値(cm)
  • Vc=キャビネットの実効内容積(リットル)
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周波数とインピーダンス特性 anchor.png

以下の図は、平面バッフルと典型的なバスレフの、周波数とインピーダンス特性比較です。

bassreff.gif
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その他の効果 anchor.png

 バスレフ領域では、ユニットの振幅が減るため、その領域での耐入力は向上するとともに、高調波歪も減少するメリットがある。 一方で、それ以下の領域ではエンクロージャからダクトを通じて出てくる低域とユニット前面の低域の位相が反転されないため、 ユニットの振幅規制はユニットのダンパーのみとなり、激しく振動し高調波歪も急上昇、耐入力も大きく低下する。


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初版日時: 2009-05-17 (日) 08:21:12
最終更新: 2009-05-20 (水) 00:02:05 (JST) (1676d) by 庶務係