掲載日 初回投稿2007年11月26日
更新2010年10月02日
コニ
やぐら
x x
正面

ドローンコーン

なし

2Way

08 (cm)

DIYSound

SA/F80AMG

02 (cm)

AuraSound

3/4" チタンドーム

09 (cm)

Peerless

3.5インチ パッシブラジエータ

自己評価
☆☆☆☆
☆☆☆☆
☆☆☆☆☆
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画像1

集まれ塩ビ管スピーカー

コニさんの「櫓(やぐら)」 コメント(読みにくい時は文字のサイズを小にして下さい)

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作品名 櫓(やぐら)

小型で和風の外観にしたくて、日本古来の塗料(柿渋やベンガラ)、和紙、
接着糊(ふのり)、をふんだんに使用し、ネーミングも純日本風に櫓(やぐら)としました。

制作目的(今回のテーマ)
1 大音量に耐えられるコンパクトスピーカー。
2 8センチユニットでオーケストラも聴けるスケールの大きな音場、再生音に挑戦。

目的達成の為のアプローチ手法
1については
・部材の選定
 ユニットが収まる最小の塩ビ管を使用。
・強度の確保 
 塩ビ管内面は一般市販品の3倍の厚さの0.3ミリ厚鉛シートを全面貼り付け、
 外面には和紙(障子紙)をベタ貼りし、「柿渋」に「ベンガラ」を混ぜたものを塗り、
 艶消しニスで固めて有ります。オフ会参加時はこの段階で持ち込みました。
 その上からとても薄い美濃紙を「ふのり」をたっぷり使い貼り付けました。
 完全乾燥後、柿渋を3回塗り重ね美濃紙を強化、更に艶消しニスを3回塗り、
 仕上げてあります。
 塩ビ管の内外を強化し「共振による音の濁り防止と強度アップ」を目指しました。
2の工夫
・ フルレンジの音は前面に、超高音と低音はユニットを上下方向に置き拡散板を使い、
 音が効率良く、均等に四方八方に散るように配置しました。


構造 : 75ミリチーズ管+75×100インクリーザーに上下拡散板
方式 : 8センチユニット2Way+10センチパッシブラジエーター
ユニット :フルレンジ SA/F80AMG 8センチアルミ・マグネシウムコーン
      ツイター  AURA SOUND 3/4" チタンドーム・ツィーター 
      ドロンコーンPeerless 830878 3.5インチ パッシブラジエータ
オフ会で大好評のスピーカーの登場です!
さらにカッコ良くなりましたね!!
ユニット(SA/F80AMG)取り付け方法

音の大部分を担当するフルレンジは大好きなSA/F80AMGを使いました。
例によりタイムドメインの考え方に小生なりの工夫を加えています。
10ミリ厚のデュポンコーリアンバッフルにフレームを固定し、
バッフルと塩ビ管は5ミリ厚のゲル(ソルボセインハードタイプ)を挟み振動吸収。
マグネットには0.8キロの鉛を貼り付け、ボルトを介して反対側から締め上げました。

・このフルレンジには空芯コイル(0.33mH)とコンデンサー(2.7μF)を使用し、
 7?8000Hzでクロスする-12dB/oct /のネットワークを組み込んであります。
小さくてもしっかり作ってあって、さすがです!
ツイター(AURA SOUND 3/4" チタンドーム)

・ツイターは音質劣化を嫌いアッテネーターは使いません、
 360度に音を飛ばすことで減衰すると考えました。
・ツイターのハイパスフィルターは空芯コイル(0.18mH)とコンデンサー(1.5μF)、
 7500Hz近辺-12dB/oct
確かに拡散して聴きやすかったですね!
パッシブラジエーター(Peerless 830878 3.5インチ)

・いわゆるドロンコーンです。
 今までに塩ビ管スピーカーに使われた例を見たことが無く、一度使ってみたかった。
 本来10センチウーハーと組んで使うよう設計された製品です。
 従ってSA/F80AMGの8センチフルレンジでは明らかに背圧不足で
 低音は伸びていません。
 その弱点を音場を広げることでカバーしようと拡散板を使用しました。
 効果の程はどうでしょうか?


これは僕もやろうと思っていたところでした。(~_~;)

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コンポーネント

左から順に積み上げて行くと完成します。
フルレンジのネットワークの取り付け場所に悩みましたが、
繋ぎ用の塩ビパイプの中にしました。
交換可能です。

形は和風で「渋い仕上がり」になりましたが、音は比較的クリアです。
凄くクリアで良い音していましたよ!
和風なのもイケてます!!

それでは、また改良や新作製作されましたらご投稿下さい。
ブログにも遠慮なくコメントして下さいませ!
プリンタ用画面
投票数:49 平均点:4.90
作成:2007/11/26 0:00:00 コニ   更新:2010/10/2 8:52:46 庶務係   閲覧数:6469
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コメント一覧

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コニ  投稿日時 2007/11/26 16:55

たてちゅうさん

 早速UPして頂きありがとうございました。
最終仕上げとフルレンジのネットワークがオフ会までに間に合わず、未完成の時点で聴いて頂きました。

 例えれば下着姿で皆さんにご披露したことになります。
オフ会後、晴天にも恵まれましたので塗装作業も捗りました。
最終仕上がりが予想していたイメージに近いモノになりました。

 フルレンジにローパスフィルター(ハイカット)を入れた効果は、高音域でツイターとのかぶりが少なくなり、より聴きやすくなった様に思われます。

たてちゅう  投稿日時 2007/11/26 18:44

>コニさん
オフ会の時は未完成だったのですか!
それであの音とは凄いです!!

KO球   投稿日時 2007/11/26 19:13

完成おめでとうございます!

このネットワークを組んだ音も今度聞かせてください!

コニ  投稿日時 2007/11/26 20:12

たてちゅうさん
時間切れでしたが、あの状態で自宅で試聴したところ悪くないので半裸姿で出場しました。
皆さんの評価が好意的でしたの、正直ホットしました。

コニ  投稿日時 2007/11/26 20:26

KO球さん
 ネットワークを組んだら、よりクリアになりました。
和紙(美濃紙)と柿渋の化粧も効いているように思えます。
柔らかい塩ビ管の濁った響を押さえられたようです。

 今回和紙と格闘し、和紙の柔軟性、強靱性、用途の可能性に感嘆しました。
それと、うどん粉(小麦粉)で作った「ふのり」の接着力と扱いやすさ、色が乗る便利さも経験しました。

 先人の知恵と賢さを改めて教えられ、体験させて貰いました。

地蔵  投稿日時 2007/11/26 20:31

とうとう完成しましたね。
わびさびの雰囲気が出ていて、とってもいい感じです。
音も一段と良くなったようで、早く聴いてみたいですね。

コニ  投稿日時 2007/11/26 21:54

地蔵さん
 わびさびの雰囲気は狙っていましたが、旨く表現出来るか自信が有りませんでした。
最後の艶消しニスを塗る前は柿渋で紙が締められ、和紙の繊維が白く浮きだし良い感じでした。
そのままですと臭いがきついので艶消しニスを塗りました。
ところが繊維が浮き出る良さが無くなりガッカリしましたが、気を取り直し、ニスを塗り重ねたところ、この様な感じになりました。

モーレア  投稿日時 2007/11/26 23:04

和紙の雰囲気がいいですね。小学生の頃に使った番傘を思い出します。なんとなく埴輪のような感じも。。。

マイルドK   投稿日時 2007/11/26 23:14

和風デザインいいですね?。畳の部屋に似合いそうな感じがします。ツイーター用LPFだけでなく和紙フィルター効果ってのも侮れませんね。

コニ  投稿日時 2007/11/26 23:57

モーレアさん
和紙の雰囲気出ていますか、嬉しいですね。
障子紙、柿渋、ベンガラ、和紙、全て番傘のイメージから出発しています。

コニ  投稿日時 2007/11/27 0:04

マイルドKさん
この写真も和室に置いて撮影したモノです。
障子を通した光で写しました。
午後3時を大分を過ぎていたので夕日に近い感じでした。
和紙には不思議な神秘的な力を感じます。

マイルドK   投稿日時 2007/11/27 6:54

ツイーターはハイパスで、フルレンジがローパスの間違いでした。どちらも2次のフィルターを組んでいるところも手を抜いてませんね。写真屋さんで撮ったようなバックの色合いが、どうやって撮ったんだろうと思っていましたが、障子を通した光でしたか。神秘的な雰囲気になりますね。

コニ  投稿日時 2007/11/27 12:26

マイルドKさん
写真の話題が出ましたので補足します。
パッシブラジエーターのアップのみフラッシュを焚いてます。
その他の4枚は自然光です。
カメラはCanon20D、レンズはCanon固定焦点50F1.8 絞りF22で撮影しました。

モーレア  投稿日時 2007/11/27 22:20

バックもきれいですが、これは壁紙ですか?
ストロボを焚くとバックに強烈な影が写るし、自然光では撮影のタイミングが難しいしということで、いつも撮影には困っています。スタジオが欲しいです。

コニ  投稿日時 2007/11/27 22:50

モーレアさん
バックは和室の壁紙です。
採光は横から(写真では右側)から来るようにしています。
陰影が綺麗になると考えたからです。
正面からの採光ですとはっきり写りますが平たい感じになりませんか?
障子を通すと光が柔らかく分散するので撮影しやすいです。

suisyu  投稿日時 2007/11/29 0:03

さすがコニさん、緻密な作りに脱帽です。
スピーカー作りも形の面白さを追い求める人もいますが、コニさんのは、あくまで音が主。その結果としての必然のデザインと仕上げ。
ですから形がよければ、音も良いはずだという、信頼がわきます。
そんなレベルに早く到達したいものです。

コニ  投稿日時 2007/11/29 0:56

suisyuさん
 小生にとってsuisyuさんは先生です。
先生にそこまで仰られると凄く面はゆいと同時に嬉しいです。

 基本は全てsuisyuさんに学びました、直接のアドバイス、やホームページで。
何度か失敗を重ね、良い音、自分の目指す音、が見えてきました。

 これからも忌憚無いご意見、ご指導の程宜しくお願い致します。

ゆったり人  投稿日時 2007/11/29 16:58

こんにちは
遅ればせながら...
素晴らしい作品ですね、コニさんのこれまでの経験がフルに活かされているようで、感服して拝見しました。
ヘッドホンで拝聴しましたが、あの音が未完成というのも改めて驚きです。ポテンシャル、凄そうです。
最近私は時間もなくお手軽モードでたまに遊ぶ程度...いけません(汗)

コニ  投稿日時 2007/11/29 18:45

ゆったり人さん
 こんにちは、ゆったりねっとブログ毎日拝見させて頂いてます。
いつも綺麗な写真と、大好きで愉快な「あわわ」ダストボックス
もちろんポチッと。

 お褒めのコメントありがとうございます。
仕事3、その他7の生活ですから、暇に任せて手を掛けました。

 でも塩ビ管スピーカーの最大のメリットは
「お手軽で良い音を出せること」、「気軽にいろいろ試せること」
に尽きると思います。
邪道は私の方だと思ってます。暇があるから出来た作品でしょう。

suisyu  投稿日時 2007/11/29 21:32 | 最終変更
引用:

良い音、自分の目指す音、が見えてきました。

そこまでゆくと、頼るものは自身の感性だけです。
自分の感性が万人に受け入れられるという事も喜びでしょうが(本物か?)という疑問がつきまといます。万人にウケル感性は浅いのではないか?そこまで考えると後は独善という危険な道に歩み入る事となります。
だから私は極少数の「ウイ」と言う人を求めて、オフ会を開いているのかも知れません。
私は先生ではありません。何よりも自分の気に入った音がお互いに認め合えるかどうか、又お会いできる事を楽しみにしております。

mrt   投稿日時 2007/11/30 19:43

確かに,背圧をかけるためにパッシブラジエターを使う・・、考え方をしてこなかった用に思います。既成のラジエター代わりに何か、お安いもので出来ないか考える今日この頃です。
少しのアルコールがはいるとなぜかコメントしたくなる何でも・・ お安すくのわたしです。

コニ  投稿日時 2007/11/30 23:18

mrtさん
YAMAHAの小型スピーカーやBOSEのM2、M3などもパッシブラジエーターの流れでしょうか。
キッチン用のアルミ箔など利用して工夫、自作すればなんとかなりそうな気もします。

コニ  投稿日時 2007/12/8 21:24

suisyuさんのコメントは含蓄が豊かなのでなかなか考えさせられます。
すぐにはコメントは返せず今日まで自分なりに考えてみました。

 小生が縁有り、この2年間塩ビ管(パイプ)スピーカーをチョコチョコいじってみて判ってきたことが幾つかありました。
・曖昧な音を嫌うこと
・スピード感有る音に魅力を感じること
・聴くジャンルが多岐にに渡るのでクセのない音が向いていること

 その様な音を出せるスピーカーを作りたいと考えるように成りました。
正しいかどうかは判断できませんが、自分なりの設計方針として
ユニットの振動は極力筐体に伝えない
・バッフルは絶対鳴かせない
エンクロージャーの響き(クセ)を徹底的に殺す
・素性の良いユニットを使う
市販スピーカーと全く逆のアプローチに成りました。

 知識が無いので判りませんが、ひょっとするとモニタースピーカー的なアプローチかも知れません。



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