コニさんの「櫓(やぐら)」 |
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作品名 櫓(やぐら)
小型で和風の外観にしたくて、日本古来の塗料(柿渋やベンガラ)、和紙、
接着糊(ふのり)、をふんだんに使用し、ネーミングも純日本風に櫓(やぐら)としました。
制作目的(今回のテーマ)
1 大音量に耐えられるコンパクトスピーカー。
2 8センチユニットでオーケストラも聴けるスケールの大きな音場、再生音に挑戦。
目的達成の為のアプローチ手法
1については
・部材の選定
ユニットが収まる最小の塩ビ管を使用。
・強度の確保
塩ビ管内面は一般市販品の3倍の厚さの0.3ミリ厚鉛シートを全面貼り付け、
外面には和紙(障子紙)をベタ貼りし、「柿渋」に「ベンガラ」を混ぜたものを塗り、
艶消しニスで固めて有ります。オフ会参加時はこの段階で持ち込みました。
その上からとても薄い美濃紙を「ふのり」をたっぷり使い貼り付けました。
完全乾燥後、柿渋を3回塗り重ね美濃紙を強化、更に艶消しニスを3回塗り、
仕上げてあります。
塩ビ管の内外を強化し「共振による音の濁り防止と強度アップ」を目指しました。
2の工夫
・ フルレンジの音は前面に、超高音と低音はユニットを上下方向に置き拡散板を使い、
音が効率良く、均等に四方八方に散るように配置しました。
構造 : 75ミリチーズ管+75×100インクリーザーに上下拡散板
方式 : 8センチユニット2Way+10センチパッシブラジエーター
ユニット :フルレンジ SA/F80AMG 8センチアルミ・マグネシウムコーン
ツイター AURA SOUND 3/4" チタンドーム・ツィーター
ドロンコーンPeerless 830878 3.5インチ パッシブラジエータ
オフ会で大好評のスピーカーの登場です!
さらにカッコ良くなりましたね!!
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ユニット(SA/F80AMG)取り付け方法
音の大部分を担当するフルレンジは大好きなSA/F80AMGを使いました。
例によりタイムドメインの考え方に小生なりの工夫を加えています。
10ミリ厚のデュポンコーリアンバッフルにフレームを固定し、
バッフルと塩ビ管は5ミリ厚のゲル(ソルボセインハードタイプ)を挟み振動吸収。
マグネットには0.8キロの鉛を貼り付け、ボルトを介して反対側から締め上げました。
・このフルレンジには空芯コイル(0.33mH)とコンデンサー(2.7μF)を使用し、
7?8000Hzでクロスする-12dB/oct /のネットワークを組み込んであります。
小さくてもしっかり作ってあって、さすがです! |
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ツイター(AURA SOUND 3/4" チタンドーム)
・ツイターは音質劣化を嫌いアッテネーターは使いません、
360度に音を飛ばすことで減衰すると考えました。
・ツイターのハイパスフィルターは空芯コイル(0.18mH)とコンデンサー(1.5μF)、
7500Hz近辺-12dB/oct
確かに拡散して聴きやすかったですね! |
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パッシブラジエーター(Peerless 830878 3.5インチ)
・いわゆるドロンコーンです。
今までに塩ビ管スピーカーに使われた例を見たことが無く、一度使ってみたかった。
本来10センチウーハーと組んで使うよう設計された製品です。
従ってSA/F80AMGの8センチフルレンジでは明らかに背圧不足で
低音は伸びていません。
その弱点を音場を広げることでカバーしようと拡散板を使用しました。
効果の程はどうでしょうか?
これは僕もやろうと思っていたところでした。(~_~;) |

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コンポーネント
左から順に積み上げて行くと完成します。
フルレンジのネットワークの取り付け場所に悩みましたが、
繋ぎ用の塩ビパイプの中にしました。
交換可能です。
形は和風で「渋い仕上がり」になりましたが、音は比較的クリアです。
凄くクリアで良い音していましたよ!
和風なのもイケてます!!
それでは、また改良や新作製作されましたらご投稿下さい。
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