次にMさんのご質問に関して。
共鳴管の共振のピークは、管の太さに依存します。これはバスレフのポートや、もっといえば管楽器全般と同じ理屈です。チューバでもトランペットの音域の音は出せますが、痩せてキツい印象の音になります。
太い管を使うほどピークが鋭くなり、ピンポイントで共振します。細いとピークは潰れますが、前後の周波数にも影響し、ボワボワした音になりがちのようです。私も実験の準備段階で、はっきりとはいえないのですが、管の断面積はだいたい振動板面積のx1?x3くらいが目安だと思っています。(長岡氏の文献にも出ています。)
逆に、音道の断面積を振動板面積より小さくするとロードがかかり、本来の動作からは外れます。末広がりにすればホーン、末すぼみにすればTLS(トランスミッションライン:PMCが有名・Nautilusチューブも?)となります。ロクハン(6.5inch=16cm)2本といえば20cm級、VU65の断面積を38cm^2とすると、バックロードのスロートより絞ることになります。1本でも振動板面積130cm^2に対して僅かに30%の音道面積ですから、かなり無理があるように思います。