掲載日 初回投稿2011年09月19日
更新2011年09月22日
マイルス-TK
DSRS-800
ディー・エス・アール・エス-800
11 x 11 x 73
正面

その他

08 (cm)

Fostex

P800

なし

なし

自己評価
☆☆☆☆
☆☆☆☆
☆☆☆☆
画像1

今年のStereo誌のコンテストへの応募作品です。

画像2

長い音道を得るための工夫として、ゴムホースを使ってみました。
リングダクトの応用で、スパイラル共鳴管効果も期待しています。

画像3

M8の袋ナットを貼りつけています。インシュレーターの効果を狙っています

画像4

内部の写真です。
ホースと塩ビ管の接着は粘着の両面テープでつけています。
その後にシリコーンコーキングをしています。
これは、見た目重視です。

第1空気室は、45°のエルボー管と100-65の異径インクリーザーを組み合わせました。90°ではなく45°のエルボー管を選択した理由は、イスに座った状態で、ニアフィールドでユニットの正面を聞き手に正対させるためです。45°のエルボー管は直接インクリーザーにはめ込むことができるものを選びました。これは、デザイン上、一体感があると感じられたためです。用量は実測値で0.9Lです。この空気室からVE22ソケット用いてダクトの長さを10cmとし、第1空気室用のダクトとしました。計算上の共振周波数は98Hzです。

第2空気室は、VU65の塩ビ管50cmであり、用量は、2Lです。
この第2空気室のダクトに設計のこの作品特徴と、今回の私の作品の最大のオリジナリティーがあります。
内筒(VU65)の外径は、76mmであり、外筒の内径は、107mmで、すき間は31mm、片側15.5mmとなります。
今回の設計の目玉である、スパイラル共鳴管のダクトはこのすき間を利用します。仕切りに用いたのは会計1.5.5mm、長さ1mのゴムホースをスパイラル状に内筒に巻きつけました。このホースと外筒との間に幅5cm、厚み1.5cm、長さ1mのスパイラル状の音道が作成されました。この音道はバックロードの音道の効果が期待されます。
また、仕切りにホースを使ったことにより、このホース自体が「共鳴管の役割を果してくれるかもしれない」、という淡い期待をこめて設計しました。この淡い期待が発揮されれば85Hzの共振周波数が得られるはずです。また、第2空気室のスパイラスダクトは途中で止めているので、一気にダクトの断面積が大きくして、バックロードホーンの効果があることも淡い期待です。

第1空気室から第2空気室へは、異径インクリーザー使用しています。これは径を絞って音圧の変化があることを期待しました。また、異径インクリーザーを用いるにはもう一つの目的がありました。それは、2つの管のすき間からの音をインクリーザーの斜めの部分が均等に拡散させることを意図しています。

もともとのコンセプト

銘銘ですがシステムの呼称をダブルバスレス、スパイラル共鳴管のそれぞれの頭文字をとって、DSRSとしました。このシステムに今回の付録スピーカーであるP-800を組みましたので、DSRS-800としました。
頭文字は以下のとおりです。
Double bass-reflex
Spiral &
Resonance
System

試聴に使ったCDは、Bill Evans Waltz for Debby、David Gordon Trio UndiminishedなどのJazzを聴いてみました。どちらも、Wood baseの質感、音圧ともすばらしく、臨場感溢れる再生となっています。

オルガンのペダル音で低音再生の限界を確かめます。
音階をドから聴き、レの音階まで再生できました。よって37Hzまでの再生が確認できました。低い方のドの32Hzになりますと、コーン紙は空振りが発生し、音になっていません。エージングが進んだ後に再度、挑戦したいと考えています。

プリンタ用画面
投票数:9 平均点:5.56
作成:2011/9/19 20:45:41 M-TK   更新:2011/9/22 19:46:19 M-TK   閲覧数:7404
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コメント一覧

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コニ  投稿日時 2011/9/19 22:38

とても面白い発想ですね。
いいとこ取りで結果も良いようです。
オフ会楽しみにしています。

古舘@横浜  投稿日時 2011/9/20 0:47

残念ながら行けませんでしたが、再生技術研究会のオフ会でも好評だったみたいですね。
こちらのオフ会での、同じユニットでの聴き比べが楽しみです。

ゆったり人  投稿日時 2011/9/20 22:05

ホースの利用は「なるほど!」と思いました。
以前スパイラルを作ったときは、VVF電線を使ったので管に押し込むときにかなり苦戦しましたが、ホースなら適度な弾力性により密着性も期待できますね。
聴いてみたい作品です^^

マイルドK  投稿日時 2011/9/20 22:24

ナイスな発想ですね!!
いろいろな可能性が感じられます。

M-TK  投稿日時 2011/9/22 19:50

コニさん、古館さん、ゆったり人さん、マイルドKさん、

皆さん、コメントありがとうございます。
構想1.5年の作品です。

Stereo誌の書類選考を通過すると良いのですが・・・・

なーお  投稿日時 2011/9/23 10:30 | 最終変更

スパイラル派の私を惹きつけます~。

ダブルバスレス、スパイラル共鳴管の特徴が混じって、どんな音か興味津津です。 オフ会楽しみにしています!

coolsky  投稿日時 2012/6/30 20:00

マイルス-TKさん
お世話になります。いつも作品を勉強させて
いただいております。
ワルツフォーデビーでは,演奏会場への
地下鉄の通過音が自然に聞こえて,
臨場感一杯なんでしょうね。
遠く及びませんが目標にさせていただきます。



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