マイルス-TK
DSRS-800
ディー・エス・アール・エス-800
11 x 11 x 73
正面

その他

Fostex

P800

自己評価
☆☆☆☆
☆☆☆☆
☆☆☆☆
画像1

今年のStereo誌のコンテストへの応募作品です。

画像2

長い音道を得るための工夫として、ゴムホースを使ってみました。
リングダクトの応用で、スパイラル共鳴管効果も期待しています。

画像3

M8の袋ナットを貼りつけています。インシュレーターの効果を狙っています

画像4

内部の写真です。
ホースと塩ビ管の接着は粘着の両面テープでつけています。
その後にシリコーンコーキングをしています。
これは、見た目重視です。

第1空気室は、45°のエルボー管と100-65の異径インクリーザーを組み合わせました。90°ではなく45°のエルボー管を選択した理由は、イスに座った状態で、ニアフィールドでユニットの正面を聞き手に正対させるためです。45°のエルボー管は直接インクリーザーにはめ込むことができるものを選びました。これは、デザイン上、一体感があると感じられたためです。用量は実測値で0.9Lです。この空気室からVE22ソケット用いてダクトの長さを10cmとし、第1空気室用のダクトとしました。計算上の共振周波数は98Hzです。

第2空気室は、VU65の塩ビ管50cmであり、用量は、2Lです。
この第2空気室のダクトに設計のこの作品特徴と、今回の私の作品の最大のオリジナリティーがあります。
内筒(VU65)の外径は、76mmであり、外筒の内径は、107mmで、すき間は31mm、片側15.5mmとなります。
今回の設計の目玉である、スパイラル共鳴管のダクトはこのすき間を利用します。仕切りに用いたのは会計1.5.5mm、長さ1mのゴムホースをスパイラル状に内筒に巻きつけました。このホースと外筒との間に幅5cm、厚み1.5cm、長さ1mのスパイラル状の音道が作成されました。この音道はバックロードの音道の効果が期待されます。
また、仕切りにホースを使ったことにより、このホース自体が「共鳴管の役割を果してくれるかもしれない」、という淡い期待をこめて設計しました。この淡い期待が発揮されれば85Hzの共振周波数が得られるはずです。また、第2空気室のスパイラスダクトは途中で止めているので、一気にダクトの断面積が大きくして、バックロードホーンの効果があることも淡い期待です。

第1空気室から第2空気室へは、異径インクリーザー使用しています。これは径を絞って音圧の変化があることを期待しました。また、異径インクリーザーを用いるにはもう一つの目的がありました。それは、2つの管のすき間からの音をインクリーザーの斜めの部分が均等に拡散させることを意図しています。

もともとのコンセプト

銘銘ですがシステムの呼称をダブルバスレス、スパイラル共鳴管のそれぞれの頭文字をとって、DSRSとしました。このシステムに今回の付録スピーカーであるP-800を組みましたので、DSRS-800としました。
頭文字は以下のとおりです。
Double bass-reflex
Spiral &
Resonance
System

試聴に使ったCDは、Bill Evans Waltz for Debby、David Gordon Trio UndiminishedなどのJazzを聴いてみました。どちらも、Wood baseの質感、音圧ともすばらしく、臨場感溢れる再生となっています。

オルガンのペダル音で低音再生の限界を確かめます。
音階をドから聴き、レの音階まで再生できました。よって37Hzまでの再生が確認できました。低い方のドの32Hzになりますと、コーン紙は空振りが発生し、音になっていません。エージングが進んだ後に再度、挑戦したいと考えています。