掲載日 初回投稿2010年09月05日
更新2010年09月05日
takenaka
TLSもどき
16 x 16 x 67
上面

TLS

その他

08 (cm)

Fostex

FF85K

なし

なし

自己評価
未選択
☆☆☆☆
☆☆☆
画像1

前回投稿の「バルサ」が思うような機能を発揮しなかったので、部品を生かしつつ改造を試みました。

画像2

バルサ板の代わりに長さ40cmのVP50をかなり偏心した位置に接着します。

スロート板はそのまま利用しました。
外管は長さ50cmのVP100.
2重管とすることで音道の長さがおおむね2倍になります。

画像3

外管の上部に直径1cmの穴を23個あけました。
これにより総断面積20cm2 の開口が形成されます。

画像4

ヘッドは「バルサ」で使用したものをそのまま流用しました。

画像5

f特です。
低域はバルサより少し伸びています。

マイク位置:
   ステレオ、中央2m,高さ80cm

画像6

インピーダンス特性です。
はじめて見る不思議な形です。
どちらかといえばTLSの特性に近いのでしょうか。

画像7

開口部出力のf特です。
60Hz程度まで出ていることがわかります。
波形は複雑であり、あまり素直な構造ではないことを反映しています。
吸音材を3倍程度に増量した場合を赤で示しました。ピークが低くなる以外は大差ありません。

マイク位置:開口部より2cm

非常にお手軽な改造で、半日の作業で完成しました。
暑さのせいでエポキシはすぐに硬化し、作業能率抜群でした。
音は「バルサ」より少し低域が充実した以外は大差無く、満足できるものです。

構造は音響迷路のようでもあるし、ダブルバスレフと言えなくもないように思いますが、やはりTLSと見るのが妥当でしょうか。
吸音材として空気室と外管底部にサーモウールを入れました。

プリンタ用画面
投票数:42 平均点:5.00
作成:2010/9/5 13:56:55 takenaka   更新:2010/9/5 17:05:55 takenaka   閲覧数:4212
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コメント一覧

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たてちゅう  投稿日時 2010/9/6 14:53

2重管は筒っぽい音が出やすいのですが、
中心をずらしてあるので、そういう音が出にくいでしょうね!さすがです!!
構造はなんと言っていいのでしょうかね?
開口部の穴をふさぐと色々音が変化して楽しそうです。

ゆったり人  投稿日時 2010/9/6 21:05

こんばんは。
このように中心をずらすということは、なかなか考えないですね。柔軟な発想が大事だな?と思いました。
いろいろな動作原理が複合的に働いていそうです。

takenaka   投稿日時 2010/9/7 8:28

たてちゅう さん
ゆったり人 さん

コメントありがとうございます。
筒っぽさはまったくありません。
偏心のせいかもしれませんし、吸音材もきいているのかな、とも思います。
外国でよく見られるTLSは音道にびっしりと吸音材を入れますが、私も多量にいれてみました(開口f特の赤線)。
私の耳では音の変化はわかりませんが、測定では鋭いピークが消えて、まろやかになっています。
今はその状態で聞いています。



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