掲載日 初回投稿2010年04月10日
更新2011年04月28日
古舘@横浜
8cmJSP
8センチジェースピー
25 x 25 x 35
正面

JSP

2Way

08 (cm)

Hi-Vi

B3N

01 (cm)

Foster

メタルドーム

なし

自己評価
☆☆☆
☆☆☆☆
☆☆☆☆
画像1

3インチユニットを使ったJSP方式のシステム高域がもう少しという感じだったので同軸になるようにメタルドームのツィーターを配置した。ダクトの長さを稼ぐためにバッフルより前に飛び出している。

画像2

メインの3インチユニットにはHiVi-ResearchのB3Nというフルレンジユニットを使用した。foが低く能率は悪いが許容入力は30W有り、ブロンズ色のアルミの振動板が特徴。数字は口径であるが、数字の前にMが付くアルミマグネシウム振動板の物が有る。数字の後ろのNは円形のフレームを表し、角型のフレームはSとなる。

画像3

JSP方式は正方形のバッフルの中心にユニットを配置し、その周りの同心円状にダクトを配置する(通常4個)

画像4

ボックスの材質が12mmのベニア合板で奥行きが有るので補強に有効なバッフルと裏板の間に同サイズのサブバッフルを設けてある。バッフルには40のソケットを圧入してダクトの交換を可能にしてある。バッフルの強度を考慮してサブバッフルとは角材で接続してある。

画像5

サブバッフルとダクトは未接着で抜き差し可能な程度の隙間があるのでホールド程度。空気の流れを妨げないように且つ強度を損なわない程度に沢山の穴を空けている。

画像6

手持ちのF型クランプ、ハタガネ、自作クランプを総動員してプレスしてたっぷりのボンドを塗って接着。

画像7

組み立てた箱の角はルーターのボーズ面で9.5Rで丸みを付けて艶消しの黒で塗装。艶消しは綺麗に塗れる反面、ザラザラしているので埃が付き易く傷も付き易いのでこの後透明のカシューを塗る。裏板はバッフルの穴からダクト交換のために腕が入らないので外せるようにした。

画像8

暫く聴いていたがダクトをどんどん長くすると低域が伸びるのでエルボで曲げてダクト長を伸ばす。それでも飽き足らずにバッフルから前にも伸ばすことになる。

画像9

ローエンドが伸びるとハイエンドの伸びが物足りなくなり、手持ちの車用と思われるFosterのメタルドームを同軸上に配置する事にした。フルレンジはそのままでネットワークは3kHzで12dB/oct若干レベルが高いがアッテネータは無し。

画像10

若干高域よりですが、50Hzから20kHzまでほぼフラットな特性になりました。

ベイサイドネットのホームページを見ていたらJSPスピーカーの紹介が出ていて興味を持ち、JSP研究所へお邪魔して聴かせて貰い、気に入って取り敢えず手の付けやすい8cmユニットで最初に作ってみたのがこの8cmJSPです。
これは運良く2007年のステレオ誌の最終選考に残りました。
同じく最終選考に選ばれたなーおさんとお会いしたのもこの時が最初でした。
因みになーおさんは敢闘賞を受賞、私は選外でした。
それまで、色々スピーカーは作っていましたが、トーンコントロールやラウドネスなど、何らかの補正を行っていましたが、JSPスピーカーを作ってからアンプは完全にフラットな状態で鳴らすようになりました。
重低音は無理ですが、8cmとしては予想以上の結果でこの後次々と作るきっかけとなりました。

プリンタ用画面
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作成:2010/4/10 11:15:17 古舘@横浜   更新:2011/4/28 0:12:15 古舘@横浜   閲覧数:9672
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コメント一覧

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たてちゅう  投稿日時 2010/4/10 12:30

古舘さんのJSPスピーカー良い音ですよね!
また聴いてみたいです!!
ありがとうございました。

古舘@横浜  投稿日時 2010/4/10 12:40

たてちゅうさん、こんにちは。

コメントありがとうございます。
このスピーカー、友達に聴かせたら気に入って半ば強引に持って行かれてしまいました。 [worried]

たてちゅう  投稿日時 2010/4/10 12:47

古舘さん
そのお友達の気持ちよく分かります!

ゆったり人  投稿日時 2010/4/10 13:35

こんにちは。
ダクトが飛び出ている姿の必然性
内部もまさかエルボーまで仕込まれているとは...
特性も見事ですね、持って行かれる友人は幸せな方ですね^^

古舘@横浜  投稿日時 2010/4/10 18:03

ゆったり人さん、こんにちは。

低音を欲張ってどんどん長くなりました。
コンテストという事で奇をてらって目立つようにというのも有るんですけどね。
VU40をVP40に変えるという方法も有りましたから…。
ツィータや振動板の保護も兼ねる事になりました。
しかし、厳密に言えば干渉は避けられないと思います。

ただ、40Hz以下が全く出ないので限界を感じていたのとその後も何台か作って置く場所が無くなったのが手放した理由でも有ります。

なーお  投稿日時 2010/4/10 19:44

古館さん、こんにちは。

JSP方式、MCAP方式、と続いて、古館さんのその探究心はすごいなあ、といつも心を動かされます。

3年前の2007年のコンテストの時でしたね。 低域も伸びて良い音で鳴ってました。 改めてSTEREO誌を読み返してみると、その音の良さがわかりますね。 お目(耳)が高いお友達に嫁入りされてうらやましいです。 :-)

私のTwisterは、臓物を抜かれて壁際に積み上げられたまま・・(笑)
JSP方式にもトライしてみたいのですが、スパイラルがライフワークみたいになっちゃってますので、当分先かもです。

では?。

ゲスト   投稿日時 2011/4/27 23:28

ダクト部分がはやぶさのイオンエンジンみたいですね :-)

中のエルボ参考にさせてもらいます。

古舘@横浜  投稿日時 2011/4/28 0:22

ゲストさん、古い日記を見ていただきありがとうございます。
確かに何処かのロケットエンジンみたいですね。
コンテストに出すという事で、奇をてらった目を引くような変わったデザインにしたかったのが大きいです。
内部のエルボを参考にしていただくのは一向に構いませんが、今ならダクトにVP30などの細いパイプを使って短く済ませます。



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