古舘@横浜
8cmJSP
8センチジェースピー
25 x 25 x 35
正面

JSP

2Way

Hi-Vi

B3N

Foster

メタルドーム

自己評価
☆☆☆
☆☆☆☆
☆☆☆☆
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3インチユニットを使ったJSP方式のシステム高域がもう少しという感じだったので同軸になるようにメタルドームのツィーターを配置した。ダクトの長さを稼ぐためにバッフルより前に飛び出している。

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メインの3インチユニットにはHiVi-ResearchのB3Nというフルレンジユニットを使用した。foが低く能率は悪いが許容入力は30W有り、ブロンズ色のアルミの振動板が特徴。数字は口径であるが、数字の前にMが付くアルミマグネシウム振動板の物が有る。数字の後ろのNは円形のフレームを表し、角型のフレームはSとなる。

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JSP方式は正方形のバッフルの中心にユニットを配置し、その周りの同心円状にダクトを配置する(通常4個)

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ボックスの材質が12mmのベニア合板で奥行きが有るので補強に有効なバッフルと裏板の間に同サイズのサブバッフルを設けてある。バッフルには40のソケットを圧入してダクトの交換を可能にしてある。バッフルの強度を考慮してサブバッフルとは角材で接続してある。

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サブバッフルとダクトは未接着で抜き差し可能な程度の隙間があるのでホールド程度。空気の流れを妨げないように且つ強度を損なわない程度に沢山の穴を空けている。

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手持ちのF型クランプ、ハタガネ、自作クランプを総動員してプレスしてたっぷりのボンドを塗って接着。

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組み立てた箱の角はルーターのボーズ面で9.5Rで丸みを付けて艶消しの黒で塗装。艶消しは綺麗に塗れる反面、ザラザラしているので埃が付き易く傷も付き易いのでこの後透明のカシューを塗る。裏板はバッフルの穴からダクト交換のために腕が入らないので外せるようにした。

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暫く聴いていたがダクトをどんどん長くすると低域が伸びるのでエルボで曲げてダクト長を伸ばす。それでも飽き足らずにバッフルから前にも伸ばすことになる。

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ローエンドが伸びるとハイエンドの伸びが物足りなくなり、手持ちの車用と思われるFosterのメタルドームを同軸上に配置する事にした。フルレンジはそのままでネットワークは3kHzで12dB/oct若干レベルが高いがアッテネータは無し。

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若干高域よりですが、50Hzから20kHzまでほぼフラットな特性になりました。

ベイサイドネットのホームページを見ていたらJSPスピーカーの紹介が出ていて興味を持ち、JSP研究所へお邪魔して聴かせて貰い、気に入って取り敢えず手の付けやすい8cmユニットで最初に作ってみたのがこの8cmJSPです。
これは運良く2007年のステレオ誌の最終選考に残りました。
同じく最終選考に選ばれたなーおさんとお会いしたのもこの時が最初でした。
因みになーおさんは敢闘賞を受賞、私は選外でした。
それまで、色々スピーカーは作っていましたが、トーンコントロールやラウドネスなど、何らかの補正を行っていましたが、JSPスピーカーを作ってからアンプは完全にフラットな状態で鳴らすようになりました。
重低音は無理ですが、8cmとしては予想以上の結果でこの後次々と作るきっかけとなりました。