掲載日 初回投稿2008年05月06日
更新2008年05月06日
kitano
スピカ パール
30 x 30 x 60
上面

その他

16 (cm)

Fostex

FE168EΣ

なし

なし

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画像1

集まれ塩ビ管スピーカー

kitanoさんの「スピカ パール」 コメント(読みにくい時は文字のサイズを小にして下さい)
kitanoです。
雑誌「ステレオ」スピーカーコンテストの作品が出来ましたので
発表させていただきます。

名前 「スピカ パール」

スピーカーユニット FE168EΣ   

大きさ タテ300×ヨコ300×高さ600mm

材料
  本体   塩ビ管VU200、

内部  塩ビ管VU100    9mmベニヤ 遮音シート カーペット

下部  積層板(円盤状)  アルミ板2mm(底板)

防震  鉄丸棒36×500mm スポンジゴム10mm
私、どうも気が乗らなくてまだ作ってません。(^_^;)
コンテスト最終回なのに今年はギブアップかも!?


<出品原稿>

昨年と同様で、設計の基本になったのはタイムドメイン社のYOSHII9です。
YOSHII9では再生音の波形の忠実性を強調されていますが、
私は低域音の再生能力に着目しました。

私は次のようにイメージします。
箱型エンクロージャーで背面の板を取れば開放型になります。
そして、その形を直径約10cmのパイプにすると、
コーン紙背面の空気は乱れなく円柱状の形となって振動します。
振動する円柱状空気の長さは周波数によって変わります。
理想パイプ(実際のパイプ内では様々な抵抗、空気バネがある)では1波長。
つまり100Hzでは3.4mになります。
低域音の再生能力にはコーンのピストンモーションによる
空気の振動体積量が響しています。
(JBLのテクノロジーではコーンの有効面積×ストロークと書いてあります)
10cmパイプの開放型ではストローク以上の体積が動いたことになり、
そしてパイプ長は長いほど良く、小さい口径のスピーカーユニットでも
低域再生能力が大変よくなります。
背面の空気はコーン紙と一体で振動するので、
コーン紙の質量は空気質量をプラスしたことになりfoが下がります。
プラスされた質量は周波数により常に変動しています。
パイプ内では空気振動の働きだけを考えていて、
コーン紙背面から出た音は、パイプ内面に貼られた防反射材(カーペット)
に吸収され減衰して開放面より出て行くとしか考えていません。
なので共鳴管でない、TLSでもない、バックロードホーンでもない考えです。

今回コンテストに応募させていただいたスピーカーはこの考えを基本に、
規定の大きさで、これをいかに収めるかという課題で製作しました。

本体の円柱の材質は塩ビ管VU200、中心には塩ビ管VU100長さ47cmを置き、
周りの空間を8分割にして、100パイプの下に四方に4分割分の穴を開け、
空気はそこから上に行き、またそこから4分割分下へと行き、
下の四つの穴から外へ開放されます。
4分割分の断面積の合計は、ほぼ100パイプの断面積と同じになります。
パイプ長は47×3=141cmです。

内部の100パイプと周りの8分割の形は、パイプユニットとして作り、
その周りは遮音シ ート厚さ1mmをシリコンシーリング材を塗って巻いています。
そしてそれをVU200パイプに入れています。
パイプ内面は防反射材としてパンチカーペットを貼り付けています。
スピーカーの基本的な事がまだまだの僕には、難しくて・・(^_^;)

工作技術があれば、パイプ多重管は色々応用出来ますよね!
土台の所も綺麗に作ってあり流石です!!

スピーカーユニットはFE168EΣ、
後ろには直径36mm長さ50cmの鉄丸棒を防震材としてとりつけ、
フレームの周りにはスポンジゴムをVU200の内径に合わせて貼り付け、
上からパイプに差し込むように入れています。
ユニットは鉄丸棒によって自立しているだけで、
直接パイプには取り付けていない構造としています。

試聴の結果は、どこまでも下へ延びる低域特性が得られ、
バスレフなどのfo付近でのレベルの上昇がないので
トーンコントロールで補正してもボンつくことなく
自然で豊かな低音を聞くことが出来ます。
音も良さそうでよかったですッ!
コンテスト最終選考まで行けると良いですね。
行けたら塩ビSP代表として頑張って来て下さい!

それでは、また改良や新作製作されましたらご投稿下さい。
ブログにも遠慮なくコメントして下さいネ!
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作成:2008/5/6 0:00:00 自動登録   閲覧数:4646
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コニ  投稿日時 2008/5/6 9:57

>kitanoさん
いつもながらの素晴らしい仕上がり、高級感に感服です。
中の部材の仕上げも正確、端正でお見事です。

写真だけでは構造が良く判らず説明文を何度か読み直し理解しました。
とても手の込んだ工作で精密に作られていますね。

音も正確で端正な感じがするのですがどうでしょうか。
スピーカーも出てくる音も有る意味で制作者の性格を顕すように思えます。

コンテストの結果も楽しみです。
(新しいモノや木箱以外は排除するコンサバの固まりのような先生方に理解して頂けるよう、陰ながら応援しています。)

地蔵  投稿日時 2008/5/6 10:06

kitanoさん
これをオフ会で聴けるのですよね?
ものすごく楽しみです。

ゆったり人  投稿日時 2008/5/6 14:14

こんにちは。
これは力作ですね、構造の斬新さと丹念なその作りこみの美しさに見入ってしまいます。
どんな音がするのかとても興味があります。
コンテスト、楽しみですね?(私は時間の確保ができませんで...)

kitano   投稿日時 2008/5/6 19:47

コニさん、コメント有難うございます。
塩ビ管スピーカー作りで、いろいろ思策をめぐらす
うちに、専門家からみれば「ど素人のたわごと」
みたいな事を書いてしまいました、
まずは、第一次審査次第ですのでどうか・・・。
でもスピーカーは出てくる音です、ぜひ聞いて
ほしいなと、いう気はします。

地蔵さん、今晩は
オフ会には、このまえのスピーカーと思っていた
のですが、コンテストのを持って行きます。
これが第一次の試練のような気がしてきました
ドキドキ・・・。また自分の1ビットアンプも
持っていきます。

ゆったり人さん、コメント有難うございます。
機会があれば、音を聞いていただきたいですね。

モーレア  投稿日時 2008/6/22 11:13

stereo誌に作品が紹介されているのを見ました。最終選考まで惜しかったですね。デザイン的には他の作品を圧倒していると思います。審査員には音をしっかりと聴いていただきたかったですね。

suisyu  投稿日時 2008/6/23 21:05 | 最終変更

モーレアさん
ありがとう。早速stereo誌を見てきます。

たてちゅう  投稿日時 2008/6/23 23:15

「惜しい」って審査の方も書いていましたね。

kitano   投稿日時 2008/6/28 22:07

モーレアさん知らせていただいて有難うございます、
そして返事が遅れてしまってすみません。
管理人さんや、応援をして下さった皆様、
有難うございました。



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