古舘@横浜 さんの日記
STEREO誌自作スピーカーコンテスト会場の入り口のくじを引いて当ってしまったP650の標準箱のキットは袋に入ったまま放置してあった。
ステレオ誌は3冊買ったので、ユニットがもう1セット手付かずで残っていたが、TQWTのユニットがパワーの入れ過ぎなどで飛んだ時の予備と考えていたが、エージングを兼ねることも有り、標準箱キットを組み立ててみることにした。
メンバーのケイさんも当ったそうで、ブログに書いて有ったのもきっかけとなった。
標準箱の材質は12mmのMDFだが、出来上がり寸法は210mm(H)×98mm(W)×117mm(D)で容積は約1.27リッター、ダクトは5mmのスリットで幅74mm、長さ40mmでダクトの共振周波数は概略 127Hzとなる。
組立説明書ではバッフルと天板、裏板と底板を貼り付けてそれを側板に貼り付けることになっているが、バッフルと裏板で組立て方が異なり、間違い易い。
また、小さいので組立ては直角に接着するのが結構難しい。
幸いL字クランプを持っていたので、これを活用してほぼ直角に貼り付けることが出来たが、それでも小さなずれは生じた。普通は結構難しいのではないかと感じた。
元々はコードは直出しになっているが、ケイさんがターミナルを付けたというのを見て、比較など繋ぎ替えの際の利便さを考えると端子を設けた方が便利なので、私もスピーカーターミナルを付けることにした。
直接ネジで止めるタイプのターミナルでは箱に直出し用の穴が空いたままなので塞ぐ必要も有るし見栄えも悪いので端子板を作ってそれが隠れるように取り付けることにした。
端子は金メッキの端子が見栄えも接触の点からも良いのだが、手持ちのいつもの赤黒の陸軍端子を使用した。
端子のベースに適当な物が無かったので、ビーバートザンへ漁りに行くと、端板で4mm厚のMDFの約70mm×500mmのものが何と10円!で有ったので、これを買って28mm幅にカットして28×70mmの板に穴を明けて端子をネジ止めした。4mm厚では強度が足りないかと思ったが、実際に切ってみるとそんなにたわまないので何とか大丈夫そうだ。(結局エア漏れを完全に防ぐ為に真ん中のネジ止めを加えて3点止めにした)
一般の端子板は端子間隔が狭く、ネジ止めする時にやり難いので端子間を30mm間隔と若干広めに取ってみたが、やはりネジ止めはやり易くなった。カットついでに同じ板を4枚作り、金メッキの端子板も作ってみた。
この箱のバスレフ方式は底板をダクトの一部として利用したスリットバスレフで、個人的には余り好きではないので、自分では絶対に作らない方式なのだが、ダクトを埋めて長さを調整出来る塩ビ管のダクトを増設することも考えたが、ここはオリジナルを尊重してそのまま組んだ。
ただ、改良点としてエアフローを考えて裏板と底板の接続点に三角の角材を入れる、ダクトの出口にルーターでRを付けてスムーズに空気を流し風切り音や異音を防ぐ、同様にダクト内部もRを付けてスムーズに空気が流れるようにした。
元々ダクトが40mmと短いのでダクトにRを付けることにより若干短く動作する恐れが有るが、その場合はダクトを埋めるなどして共振周波数を下げる必要が有るかも知れない。
夜になると電動工具が使えなかったり、部品や材料を買いに行ったりで予定より若干時間が掛かったが、大分形になってきたので、そろそろユニットの組立てに入ろうと思う。
古館@横浜さん、
こんにちは。
うわー、抜かされちゃいました。
角のアールが美しい仕上がりですね。
三角材も内部に使うなど見えないところに気を配っているところがすごいです。
スリットバスレフを好まないようですが、音が悪いのでしょうか?
箱の強度が出しにくいので、私も過去に1例しか作っていませんが、特に音では何も気づきませんでした。
お教えいただけるとうれしいです。
ケイさん、こんばんは。
スリットバスレフですが、単に好みの問題です。
何となく何処からダクトになるかはっきりしないのが気に入らないのと、ダクトを通るエアは回転しながら進むらしいのですが、スリットだとその動きを邪魔する気がします。
その意味では丸いダクトが良いのですが、比較して確認した訳ではないので、気分的な物が大きいです。
回転しながら進むというのも確認出来た訳では有りませんし…。