ダブルバスレフスパイラル anchor.png

(執筆者:なーお)

かなり個人的な見解が入ります。

ダブルバスレフに3D-スパイラルを組み込みあわせると、普通のダブルバスレフと何がどう変わるのか?
スパイラルは広帯域のバスレフを実現する有力な手段ですが、それゆえに、第1ダクトで反転した位相が、第2ダクトでも反転して打ち消しあってしまうのでは? という懸念があり、試していませんでした。

しかし、Takenakaさんのサイトのこのページでその効果の高さが報告されました。

拙作のCool Bizで検証してみたところ、以下のような傾向であると考えられます。

  1. 第2ダクト(スパイラル)の共振上限周波数を、第1ダクトの共振周波数より低くすることで、相互の干渉は防げる。
  2. スパイラルダクトの中域の遮蔽性の低さは、時として音色の濁りに繋がる場合が多いが、第1ダクトの共進周波数では、その遮蔽性の低さが功を奏して 十分な音圧を出力される。
  3. 第1ダクトの共振周波数以上では、ダブルバスレフによる中高域の遮蔽性の高さが発揮され、第2ダクトがスパイラルであるデメリットを十分に補える。

参考として、Cool Bizの製作過程でみた測定結果比較の概略図を貼っておきます。

090425_CoolBiz特性イメージ.jpg

以上、まだ色々探求していける分野ではないかと考えています。



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初版日時: 2009-05-17 (日) 15:51:22
最終更新: 2009-05-21 (木) 09:11:07 (JST) (1708d) by 庶務係