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古舘@横浜 さんの日記

 
2011
8月 29
(月)
22:36
本文

大体の方針は決めていたのだが、締切りまではまだ時間があるとか暑くて動くのも億劫…などと思っていたら、締切がすぐそこまで迫ってきた。
先日の台風で若干涼しくなったのを機に板のカットと穴開けだけは済ませていたのだが、また暑くなって中断していたが、お尻に火がついて製作開始してやっと音出しまで漕ぎ着けた。

肝心のP800のキットは遅ればせながらやっと組み立てた。昨年P650を3組も組み立たので楽勝と思っていたら、ちょこちょこ失敗して接着剤がはみ出したり振動板に付いてしまったりしたが、何とか音にはそれほど影響は無い程度には組み上がった…と思えたが、実際に箱に入れて音を出すと歪みっぽい。
ボイスコイルが擦れているようだ。ケイさんが同じような状態になったのをイラストブログで見ていたのだが、自分は大丈夫などと思っていたらこの始末。
kenbeさんがP650でエッジの貼り直しで修理したということで、大分組み立てから時間が経っているので速乾の接着剤を剥がすのは厳しいかと思ったがゴム系のボンドなのでそれほど苦労せずに剥がせた。若干位置を変えながら音出しすると何とか歪みなく再生出来る位置が見付かったので徐々に音量を上げて大丈夫なのを確かめながら余っていた接着剤で固定した。何とかダンパーの貼り直しだけは避けられたようだ。
しかし、おかげでユニットのエッジ周りの見栄えは元々良くなかったのが最悪になってしまった。鉄製の安っぽいフレームという事もあり、時間があれば何か策を考えたいが時間切れになってしまう可能性が高い。

箱の材料に関しては数年前に近所のリフォームで余った板材を貰っておいたものを使用してリサイクルした。カウンターテーブルなどに使用する材料のようだ。
端材なので余り大きなものは作れないが、板厚は30mmと8cmのユニット用にしては、十分過ぎる厚みがある。積層構造になっており4mmの板が6枚積層になっていてその両側を3mmのMDFでサンドイッチしてある。ラワン合板に比べると固く比重もあるようだ。表面に集成材に見立てた木目の塩ビシートが貼ってあると思っていたが、良く見ると本物の木材の突き板だったようだ。これを活かす手も有ったが勢いで全部剥がしてしまった。
昨年のP650のTQWTでもバッフルに24mmと厚めのMDF材を使って高評価が得られたので柳の下のドジョウを狙った訳ではないが、剛性を上げて余計な音を出さないように今回は更に厚い30mmの合板での製作となった。

P800の推奨エンクロージャーは1~4リッターの密閉またはバスレフであるが、今回はより低音の再生能力を向上するために第一空気室が4リッター弱、第二空気室が5.5リッター程度とちょっと大きめのダブルバスレフとした。最終的なサイズは560mm(H)×178mm(W)×240mm(D)となった。これは端材という事で手持ちの材料に合わせたらこうなった。
板が厚いので外形は容量の割りには大きめだが、全く同じ外径で板厚を12mmとして計算すると内容積は約20リッターで、何と約2倍!になる。割合小さな箱では板厚の違いでかなり容積が変動する。

第一ダクトはVU40、第二ダクトはVU50を使用することにしたが調整が必要なのでバッフルを二分割にしてダクトの取付けてある第二バッフルは交換が出来るようにしてダクト交換を可能にした。
いつものようにエンクロージャー側にはソケットを取り付け、長さの異なるダクトを交換して調整出来るようにした。

P800のバッフルの指定穴はφ73mmであるが、74mmのホールソーでほぼバッチリ。40のソケットは54mm、50のソケットは67mmのホールソーがほぼピッタリでフラップサンダーでちょっと削ってゴムハンマーで圧入するだけで接着剤不要でOK。
板厚が30mmともなると自在錐ではかなり大変な作業で危険も伴うが、ホールソーだと簡単で危険度も体感で1/10も無く、ホコリの飛び散りも少ない。
ユニット後ろはマグネットが小さいのである程度の隙間はあるが、板厚30mmだとやはり振動板の動きを妨げそうな感じなので内側をルーターで削った。この為、爪付きナットは構造上取り付けられなくなった。

第二ダクト出口はスムーズにエアが流れるようにルーターでRを付けた。
ダクトには黒いダクトが付いているが、これはJSP研究所が引越しする際に不要になった物を頂いたものでVU-50より若干厚みがある物を使用した。(VU-50の肉厚が1.9mmに対し2.7mmと厚い)
内径がほぼ同じなので外径が少し大きく50のソケットにはキツいので縦に二箇所スリットを入れている。(0.5mm幅で深さ15mm程度を対角に2ヶ所)

サブバッフルは取り外し可能にしたが、8cmと言えども箱の内圧はかなり上がり、音楽を聴いて居る時は気が付かなくても低音の単音をある程度のパワーで入れると隙間から漏れて異音が発生する事があるので、5mmのキャップスクリュー8本でがっちり固定できるようにした。相手側は爪付きナットを埋め込んである。内部の板には74mmの穴を開けたがこれでは手が入らずダクト交換が出来ないので隣にもう一つ重なるように74mmの穴を開けて長円状にして何とか手が入るようになった。

ユニットの固定用のネジは付属のものは長さが12mmしかなく、きつく締めることが出来ないので何かのユニットに付属していた18mmの物に交換した。(普段はユニット固定には爪付きナットとビスを使用するので付属ネジが沢山余っていた)

取り敢えず音は出たが、箱の修正、研磨、塗装が残っているが残りの時間では間に合いそうもない。
色の付いた塗料を塗れば短時間で終わるが、出来れば積層の木目は見せたい。
ウレタンニスが一番だが時間が掛かるので数年前に何回か試したオイルフィニッシュが何種類か残っているのでこれになる可能性が大。

音に関しては次回。

画像1

カットした板材で仮組み

画像2

穴開けの済んだ板材

画像3

ホールソー、ステンレスの薄板タイプでカップタイプに比べて熱の発生が少ない

画像4

フラップサンダー、合板を削るのは結構大変な作業だがこれを使うと簡単。塩ビ管の内側の拡大などにも使える。

画像5

外部へ繋がる第2ダクトはルーターのボーズ面ビットでRを付ける。

画像6

ユニット取り付け穴の内側はルーターで隙間を広げる。

画像7

主空気室。定在波防止に斜めに板を設置した。

画像8

第2空気室。

画像9

最近見なくなったダイソーの500円F字クランプを総動員。

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コメント一覧

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コニ  投稿日時 2011/8/29 22:57 | 最終変更

古舘さん、こんばんは

木工は大変ですね、小生には根気が無く出来そうに有りません。
苦労の結果が味わいのある製品になるのでしょうね、羨ましい。

筐体をやりすぎるくらい強固にする、全く同感です。
小生もその路線です。
先ずはユニットの性能をとことん発揮させてあげる、これが出来れば結果は大成功。

完成したら是非音を聞かせてください。

古舘@横浜  投稿日時 2011/8/29 23:26

コニさん、こんばんは。
写真を追加中に早々とコメントありがとうございます。

ユニットの性能を活かすには付帯音などを追加させないというのは正攻法ですね。

他にも対策を考えて汗ビッチョリになりながら作成中です。

オフ会には今の所これしかないので持っていきます。

たてちゅう  投稿日時 2011/8/31 9:03

僕も余裕こいていたら全然仕上がってないので
今週末仕上げに入ろうかと思ってます。(^_^.)

古舘さん、2連覇目指して頑張って下さいね!!

古舘@横浜  投稿日時 2011/8/31 11:19

たてちゅうさんも頑張って下さい。

また並んでみんなで賞を貰いましょう。(甘いですが…) :-(



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