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古舘@横浜 さんの日記

 
2009
9月 4
(金)
03:10
方針変更
本文

QWT方式の試作機は色々な吸音材、反射板、開口部の絞りやダクト付加などを試行錯誤したが低音と残響(共鳴、共振)の妥協点が見付からず、悩んでいた所に今年のオフ会の知らせが来た。
試作段階でこの調子だと最終的にパイプを折り曲げた状態の性能やトラブルは全く読めないので、ここはきっぱり諦めて方針を変える事にした。。

変更する予定の方式はミューズ方舟のコンテストでも好評価だった東京の鈴木さんという方が考案してPAT申請しているMCAP方式(並列配置型小部屋構造スピーカー)を試作してみることにした。
(mcap.web.fc2.com)
MCAP方式は、ダブルバスレフの第2空気室を複数配置したような形態で製作例では副空気室が3?4室持つ物が多いようです。
一度、作ってみたいと思っていましたが、木工では結構手間が掛かります。
しかし、塩ビ管で副空気室を2個に抑えれば割合簡単に構築出来そうです。
副空気室が2個ではダクトは全部で4個になるので共振点を4つ持てるので低域の細かな調整が出来るのと、塩ビ管ならバラせるのでダクトの調整もし易いので実験にも好都合です。
ダクトの共振周波数の計算は複雑になるのですが、EXCELの自動計算ファイルを提供してくれているので容量、ダクト面積、長さを入れるだけで簡単に求められます。

なーおさんのように格好良いCADの外形図が提示出来れば良いのだが、手書きの汚い図なので遠慮しておきます。近い内に外観は見れるようになると思います。 [worried]

構想ではユニットを取り付けた100?75のチーズはQWT試験機をそのまま使い、コニさんから譲って戴いたVP100を適当に分割して副空気室を主空気室の上下に配置します。主空気室を3.1リッター、副空気室1を3.1リッター、副空気室2を2.3リッター程度にする予定です。
全部同じ容量でも良いのですが、設置した時にユニットの位置が低くなり過ぎるのでその点を考慮したのと、共振周波数が低い方の容量を増やした方が良さそうな気がした為です。
ダクトには全てVP25を使い、4つの共振点はユニットの低域の落ち初めがf特から100Hzの少し上辺りの様なので115Hz、85Hz、60Hz、45Hz辺りになるようにダクトの長さを設定します。(ちょっと欲張り過ぎ?!)
8cmのユニットという事で余り重低音を欲張っても低音の量感が減りそうなので、低い方の2個のダクトはダクトを直接接着せず、25のソケットを接着しておいてダクトを差し替えて共振周波数を簡単に上下に調整出来るようにします。

内部の仕切りは12mmのラワンの合板をVP100のパイプと100のソケットのストッパーで挟むようにして設置します。
ストッパーまでパイプを差し込むと抜けなくなるので12mm程度の仕切り板が入ると何とか抜けるギリギリのところで好都合です。その仕切り板に内部に開放のVP25のダクトを取り付けます。
上下にもラワンの合板でパネルで仕切り副空気室を作り、ここには25のソケットを取り付けておいてパイプダクトを交換出来るようにして外部開放のダクトにします。

全体的には110cm+αの高さになりますが、ダクトの出口を確保する必要と自立させる為に何らかのスタンドが必要になります。(これからどうするか考えます)

スピーカーユニットの高さは下から70cm程度になる計算ですが、スタンドで若干高くなる予定です。(80cm程度?)

大体の構想は固まったので音出しは近い内に出来そうです。 :)

画像1:40までのパイプならパイプカッターが使えるので簡単にカット出来る。
画像2:カットしたVP25。左の2本は25ソケットを使用しダクトの長さを調整出来るようにする。
画像3:パイプカッターで切りっぱなしでは角ばっているので綺麗に整形。
画像4:整形には面取りスクレーパーを使う。ブレードが回転するので慣れないと使いにくいが、慣れればテレビを見ながら出来る。
画像5:くり貫いた仕切り板を100のソケットに圧入。自由錐(メーカーによっては自在錐)を使えば接着剤が要らないくらいピッタリ。これをVP100のパイプで押さえる。
画像6:裏から。仕切り板はソケットのストッパーで止まる。最終的なセッティングが決まるまでは固定しないで済みそう。

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コメント一覧

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たてちゅう  投稿日時 2009/9/4 12:58

鈴木さんのMCAP方式に変更ですか!
ますますオフ会が楽しみになってきました!

僕も塩ビ部材が沢山余っているので、
今度MCAP方式にチャレンジしてみたいです!

古舘@横浜  投稿日時 2009/9/4 21:27

たてちゅうさん

早速一台組み立ててみました。
ユニットの後ろに一枚サーモウールを入れただけで、吸音処理とか空気漏れ対策とかはしていませんが、素性は良さそうです。
低音も出ているようですし、QWTで出ていた残響音は一切聞こえないので安心して聴けます。

気になるのは重低音が入ったソースでは極端にパワーが入らなくなります。
ラポールの広い部屋ではソースを選ばないと破綻しそうです。 [worried]



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