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古舘@横浜 さんの日記

 
2013
9月 8
(日)
21:01
本文

締切が10日(火)必着と迫っているので、取り敢えず塗装は途中ながら写真は誤魔化し、書類を何とかでっち上げて郵送した。
応募書類はA4サイズで全8枚だが、その内作品説明は1枚弱で、残りは構造がわかる様な写真に説明を付け加えたり、住所氏名などである。また、それとは別に写真専用印画紙にちゃんと印刷した写真を4枚加えた。後は書類選考の結果を待つだけとなった。

暑い中、時間もないので塗装を開始したのだが、今回は匠部門での出品となるので塗装も気合を入れて始めたのだが…

使用したラワン合板は質が悪く、そのまま塗装しても綺麗に塗れそうもないので、普段は余りしないのだが、凹凸を埋めて平坦にする為に砥の粉を下塗りした。また、その後、通常は320番位のペーパーを掛けるのだが、600番を使い、より平坦になるようにした。
[添付]
[添付]
結局砥の粉は余り意味がなかった

最近は塗装といっても手抜きのオイルフィニッシュが多かったが、今回は手間の掛かる油性のウレタンニスのマホガニー色の塗装をする事にした。塗装1回目。
[添付]

ところが、ニスが古い為か、上手く均一に塗れず、ハケムラが目立つようになってしまった。一旦剥がしてやり直しも考えたが、既にその時点で何回か塗っており、均一に塗ることは諦めて更に厚く塗ってムラが目立たなくする方向で進めたのだが、夏場で乾きやすいと言ってもやはり毎日1回のペースで耐水ペーパーでの水研ぎと刷毛塗りを繰り返し、徐々に耐水ペーパーの番手を細かくしていったが、なかなかムラが解消するまでにはならず、塗装の厚みだけは増えていったが、ムラの上塗りで一向に良くならない。塗装3回目。
[添付]

出来栄えはとても「匠」などと呼べるものではなく、音もそれ程自慢出来るような物ではなく、一時は出品を断念しようかと思ったが、どうせなら駄目元でハケの跡が残るのを避ける為にウレタン油性ニスをペイントうすめ液で流動する程度に薄めて、大量に塗ってみた。表面張力で浮いた様にたっぷり塗ると乾くのに時間は掛かるし、その面が乾かないと他の面の塗装に取り掛かれないという欠点はあるものの、かなり平坦な塗装面になった。
ただ、塗装面が水平になってないと徐々に流れて低い方に片寄ってしまうので、水準器を使って完全に水平にする必要があった。
[添付]

時間は掛かるものの乾くとかなり滑らかな光沢のある塗装になるが、手早く塗らないと乾きかけてムラになってしまう。
元々がハケのムラが出ているところに塗ったので完全に平坦にはならないが、徐々にムラが目立たなくなってきた。
[添付]

まだ大いに不満の残る塗装だが、時間もないので応募書類には写真の撮り方で何とか誤魔化し、もし書類選考を通過しても送るまでには暫くの時間があるので、更に何回か塗ることで多少改善するという思惑で出してしまった。

塗装は匠と呼ぶには程遠い状態なので、前回も付けた音響レンズを今回も付けることにした。
今まで何個か作って確認出来ていた事だが、音を出しながら音響レンズをユニットの前に持ってくると、横で聞いていても明らかに高域のレベルが上がるのが確認出来るので指向性の改善は確実にあるはずなので定位にも好影響を与えると思われる。
[添付]

思われると書いたのは、実はオーケストラなどの音楽は聴かないので定位とかは余り分からないからだが、スピーカー正面ではなくても高域のレベルが変わらないのはリスニングエリアの増大に繋がり、どこにいてもそれ程変わらない音が楽しめる。
特にフルレンジでは5kHzを超えると軸上から30°も離れると10~20dBもレベルが落ちるが、音響レンズを使用すると5dB程度に抑えられる。

出来上がった音を聴くと音楽によっては気にならないが、大きな音から急に音を切った時に菅共鳴と思われる残響音が聞こえるので、ユニットのすぐ後ろの部分に熱帯魚用の濾過マットを120×80にカットして詰め込んでほぼ解消した。(詰め過ぎると低音が出なくなる)

箱を作っている間は仮箱で暫く鳴らしていたのでユニットのエージングは大分進んでいると思っていたが、箱との組合せでのエージングも必要なのか、鳴らしている内に低音が出るようになってきた様だ。組み立てたばかりの時は80Hzが中域レベルより多少落ちて更に60Hzでは10dBほど落ちていたが、80Hzでは平均レベルと同等で60Hzでも5dBしか落ちていないのでエージングの効果が出て来たようである。(設計目標値に近付いて来たとも言える)
[添付]

書類審査落ちの可能性が高いのだが、もしもの時の為にもう少し塗装のレベルを上げておきたい。

画像1

バッフルや開口部には艶消しの黒を塗った。ユニットのフレームを埋め込んで面一となっている

画像2

リアパネルも艶消しの黒を塗った。端子板も埋め込んで面一にした。

画像3

完成写真。斜め右より。

画像4

正面より。

画像5

側面より。

閲覧(31011)

コメント一覧

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たてちゅう  投稿日時 2013/9/8 23:30

側面の艶、綺麗ですね!
これでまだまだとはびっくりです。
音響レンズはインパクトありますね!

古舘@横浜  投稿日時 2013/9/9 1:22

側面のニスは写真の撮り方で誤魔化しているだけで、実際はかなりムラが目立ちます。
間違って通過した時に詐欺だと思われないようにまだ1日1回は塗り続けています。

音響レンズは去年も出したのに不通過でしたからどうなんでしょう?
ただ、艶消し黒の塗装は例のハケ塗りの塗装が未だですので写真よりかなり綺麗になる筈です。

nabe3   投稿日時 2013/9/9 4:18

古舘@横浜さん、 素晴らしいお手並み拝見致しました。 チャレンジしたいと思いstereo誌を買ったのですが、8月は土日全て埋まってしまい断念しました。
stereo 8月号は先週末に本屋さんによってはまだ店頭に9月号と隣り合わせで売っていました。
先ずは、書類選考突破を期待いたします。

古舘@横浜  投稿日時 2013/9/9 6:03

nabe3さん、ありがとうございます。
写真は反射を利用してアラが目立たない様にしているので、実際には恥ずかしい程ですので、少しでも写真に近付ける様に鋭意努力中です。
nabe3さんの腕ならもっと素晴らしい物が出来たと思いますが、残念です。
本は需要と供給のバランスが崩れると返品という事になるので、どこでどの位売れるかという読みが難しいですね。



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