古舘@横浜 さんの日記
オフ会の日程が発表され、ちょっと焦り始めた。ツィーターだけでは話にならないので、組み合せるウーファー部分の検討も始めたのだが、取り敢えず中途半端な状態になっているツィーターを仕上げる事にした。
ディフレクションホーン特徴である音道を分割するフィンはMDFの2.5mm厚のMDF板を加工した。
テーパー状に加工するのだが、角が有ると(厚みが有ると)ドライバーから出た音が反射や乱射して干渉するし、薄過ぎると振動して悪影響を与えるのでそれを加味して加工した。(…といっても勘が頼りなのだが…)
出口側も同様に反射、回折などを軽減する様にテーパー状に加工して両端がテーパーのフィンにした。
流体力学的には流線型にするのが正解かも知れないが、飛行体ではなく音の流れなので良く分からない。
以前、同じ材料で音響レンズを作った時には、特に問題は起きなかったので、恐らくこれで大丈夫だろう。(自分の耳では区別出来ないだろうという意味)
フィンは4枚で音道を18度ずつ均等に5分割にした。
フィンは出来ても、最初に接着すると接着剤がはみ出して塗装が乗らなくなりそうだし、逆に塗装を先にすると接着剤が付き難くなるので悩む所だが、どちらもどちらなので塗装を先にした。
…と言ってもフィンは上下の接着面以外は事前に塗装したので接着する面のみ塗装しないでおいた。
ウッドホーン本体を塗装するにも今までは荒目のペーパーで研いただけだったので、塗装をするには細かいペーパーでもう少し細かく研磨する必要が有る。いい加減サンディングは飽きたが400番程度で一通りサンディングした。
塗装には何を使うか悩んだ。最初は乾きの早い水性ニスでの塗装を考えていたのだが、けやき色とチーク色をシナ合板の余り板でテストしたのだが、今一、積層のコントラストが出ない。
以前、WATCOのウッドオイルのエボニー色を使った時には色が濃すぎて積層が殆ど分からない状態になったのだが、今回は色が薄いワシンのウッドオイルのオーク色を試したら一番積層が綺麗に出たのでこれを使う事にした。
オイルフィニッシュは最初はオイルを厚めに塗って、少し置いて布で拭き取る。拭き取る事で均一になり、ムラが無くなる。
次に15分程経った所で再度オイルを塗って、今度は直ぐにオイルで濡れている状態で400番前後の耐水ペーパーで円を描く様に刷り込む(今回は狭い場所なのでシャイネックスのサンドシートEXというスポンジたわしの様な物を小さく切って代用した)。
その後布で刷り込む様にして、余ったオイルを拭き取る。更に数時間後再度塗って拭き取るを繰り返す作業となる。
一見、大変そうだが、サンドペーパーでの削り過ぎとか塗りムラが出難いので楽といえば楽である。乾燥も早いし、多少匂いがするもののそれ程不快な匂いでもない。塗った直後からかなり昔に塗ったような落ち着いた感じの仕上がりになる。
ただ、今回は傷や隙間の修正でパテを使った場所が何箇所か有り、そこにはオイルが染み込まず、その場所は白っぽくムラになってしまった。
フィンの取付けはホーンの奥に位置するので、手も入り難いし角度を合わせるのと直立させるために12mmのMDFで治具を作った。
一応、治具の三角形の角度を18度になる様に作ったので接着剤が固まるまでホールド出来る。
しかし、高さがコンマ1mmの誤差できつかったり、緩かったりするので、前後方向、ホーン開口部の左右方向、ホーン出口の左右方向を同時に合わせなければならず、結構苦労した。
固定には瞬間接着剤を使用して、隙間を埋めるように流し込んだ。
しかし、すぐに固まるので調整する余裕はなく、若干間隔が均一でなかったり、斜めになってしまったが、一応、ディフラクションホーンの形になった。
いやーすごい
途方もない手間ですね
オイルフィニッシュ憧れます
次はこれに見合ったウーファーを制作されるのですか?
N.Hさん
ありがとうございます、加工にはかなりの時間を費やしてしまいました。
オイルフィニッシュは普通の塗装よりむしろ簡単です。
ただ、通常の塗装同様に下処理で出来栄えに差が出ます。
分かっていて、つい手を抜いちゃいます。
現在、オフ会に向けてウーファー部分やネットワーク部分を検討中ですが、1ヶ月ちょっとしか無いので焦り始めました。