古舘@横浜 さんの日記
今回のサブウーファーは20cmのエッジレスウーファー1発で33リッター程度の密閉箱に入れる予定だったのだが、シミュレーションの結果、2発のダブルウーファーにする事にした。
シミュレーションにはバスレフやダブルバスレフでは結果が実測と良く合う事もあり、フリーソフトのSPEDを良くに使っているのだが、今まで密閉方式では余り試した事がなかった(というか密閉方式では10年以上作っていなかった)ので、改めてシミュレーションをしてみた。
密閉の場合は箱は大きい方が低音は伸びるというのが一般常識だと思うが、シミュレーションをしてみると、確かにその通りに容量が大きい程共振周波数が下がる。
しかし気になったのが、箱が大きい方が低域が落ち始める周波数が高い周波数から落ち始めるようだ。箱が小さいと割合低い周波数まで頑張って、そこから急激に落ちている。
因みに約50リッターの完全密閉では200Hz付近から徐々に落ち始め、ダラダラと緩やかに下降して100Hzでは-1dB、50Hzでは-4dB、30Hzで-9dB、20Hzで-15dBとなり、focは45Hzになる。
50リッターのシミュレーション結果(寸法は容量に合わせて適当に入れてある)
[添付]
これに対し約25リッターの密閉では100Hz付近から落ち始め、80Hzで-1dB、50Hzで-4dB、30Hzで-12dB、20Hzで-18dBとなり、focは59Hzになり、落ち込むカーブが急になる。
25リッターのシミュレーション結果(寸法は容量に合わせて適当に入れてある)
[添付]
ただ単にローエンドを伸ばすなら箱が大きい方が良いが、今回はDSPを使って低域を補正するのが前提なので、余りダラダラと落ちるのは逆に補正しにくい。
使用予定のDSP内蔵アンプの補正効果の威力を確かめる為にも25リッター付近で行く事にした。
更に50リッター程度ならそれ程箱も大きくならないのでダブルウーファーにする事にした。
ダブルウーファーにする事で振動板面積は30cmウーファー同等でより強力になるし、並列接続で4Ωになるのでアンプもほぼ2倍のパワーが得られ、最大音圧も大きく出来る。何より数年眠っていた4組のウーファーのデッドストックも減らせ、一石二鳥にも三鳥にもなる。
シミュレーション結果を見ると、このままでも何とか使えそうだが、今回は30Hz前後でもフラットになるようにするのが目標なので、DSPでこの徐々に落ち込んだ部分のレベルを上げてパワーで強制的にドライブしてやる目論見だ。
ただ、超低域も出るようにして悪戯に振幅を増やすと、混変調歪が増える恐れもあるので、歪を増やしたくないのと許容入力を下げないようにサブソニックフィルター的に25Hz以下は急峻に落とす予定だ。(アンプで-48dB/octのスロープを選べる)
今回使用するアンプ、BehringerのNU1000DSPにはこれらを実現する機能が装備されており、設定も簡単に出来る様になっている。パワーも8Ω負荷で片チャンネル当たり実効出力115W、ダブルウーファーにして4Ωの時は220Wを供給出来るので必要十分だ。(ミュージックパワーと呼ばれる最大出力は500Wに達する)
PCとUSBで接続して設定/保存などを行えるAmp Remoteという専用ソフトを使え、クロスオーバー周波数も簡単に変えられるので、小型のシステムから中型のシステムまで色々なシステムと組み合わせる事が出来る。設定を20個までメモリする事が出来るので一度設定すればPCが無くても簡単に呼び出せる。
このソフトはBehringerのHPやサウンドハウスの商品紹介ページから無料でダウンロード出来る。
http://bit.ly/15DDy2F (www.behringer.com)
http://bit.ly/1fVb7Bk (www.soundhouse.co.jp)
Behringerのアンプコントロールソフト「Amp Remote」の画面でHPF、LPFの値を好きなように変える事が出来、フィルターの種類や傾斜も選択出来る。
画像は24.8Hz以下をバターワースで48dB/octでカット、79.8Hz以上を48dB/oct.でカットするように設定したところ。
[添付]
また、まだ余り理解していないのだが、Parametric EQである周波数のレベルと範囲を変える事が出来る。今回はウーファーなので1個しか使いませんが、8箇所(周波数は任意)で設定が出来るので。ピークやディップが有る時はその周波数でピンポイントで補正が出来ます。
画像は30Hzを中心に落ち始めるであろう100Hz付近までブーストした状態。(画像では30Hzで8dBブースト)
[添付]
他にDynamic EQと言うのがあって同じようにブースト出来るが、ラウドネス特性に合わせてレベルが低い時にはブースト量を多くして、レベルが高い時は少なく出来るようです。
画像は30Hzでブーストしたものだが、差を示す為に右と左のチャンネルでスレッショルドレベルを変えている。
[添付]
思惑通り行くかどうかは分からないが、試行錯誤しながらこの方向で進める事にした。
箱は本格的な冬が来る前には組み立てておきたいので、近い内に板材を買ってこよう。
実は安くて良さそうな材料はもう見付けてあるのだが、ホームセンターのパネルソーが壊れてしまうという事でカットサービスが受けられない為、車に入れるにはちょっと大きく、どうするか迷っている。
さすが業務用のパワーアンプで多機能ですね。
DCX2496と組み合わせば色々なことが出来そうです。
完成楽しみにしています。
コニさん、昨日はお世話になりました。
昨日は行きはスイスイだったのですが、帰りは渋滞に巻き込まれて、行きの3倍の時間が掛かってしまいました
昨日録画(録音)したものは近日中にアップする予定です。
ただ、前回はPICASAでYouTubeにアップロードしたのですが、今回は何故かPICASAで音が出ず、添付のPlayMemoriesというソフトでアップロードしたら3/5がアップロードで失敗してまだ、全部アップロード出来ていません。
アンプの機能では他にも分からないのがアタックタイムとリリースタイムでデフォルトでは50mSと1000mSとなっていて長い様な気もしますし、レシオも何と何の比なのかも分かりません。(まだ一度も取説には目を通していません )
まぁ、完成したら色々設定を変えて試してみようと思います。
また、不調とはいえ、SRC2496をありがとうございました。
サンプリングレートコンバータというよりはDCXのデジタル入力への光または同軸デジタル出力からキャノンのデジタル入力への変換用に買おうと思っていました。
もしかすると私の目的には支障がないかも知れません。
円安で軒並み値上げしているようなので助かります。
USBのビートルズやCDセットもお借りして楽しみが増えました。
古舘@横浜さん、おはようございます。
面倒なことお願いしてスミマセンでした。
夜更けて自室で音楽を聴くときに不自由していましたが気持ちよく聴けるようになりました。
SONYのビデオ小さくて音も良さそうでいいですね。
欲しくなりました。
古舘@横浜
こんばんは。お使いのアンプはすごい機能が満載ですね。アタックタイムとリリースタイムはミュージックシンセサイザーで音の立ち上がりと立ち下がりの時間を変える機能と同じですか?録音と音色が違う楽器に変えてしまえますね。
coolskyさん
ミュージックシンセの物と同じかどうかは分かりませんが、アタックタイムとリリースタイムを変えると、そんなに音が変わりますか!?
デフォルトで50mSと1000mSになっているのですが、感覚的に随分長い様に感じましたが、そんなに変わるなら完成後に色々変更して確認してみたいと思います。