古舘@横浜 さんの日記
始動宣言してから暫く経ってしまったが、やっと秋らしい涼しい気候になって、これは始めなければと、やっと箱の組立を開始した。
直ぐに組み立てられなかった理由は色々有るが、まず丸ノコの刃を新調して合板専用の0.9mmの厚さの刃に変え、事前のカットでは綺麗に切れたのであるが、急ぐあまり16mm厚の合板を2枚重ねで切ったのが大間違いで、負荷が掛かり過ぎて薄い刃がうねって波状に切れてしまい予定より3mm程小さくカットし直す事になり、二度手間、三度手間になって出鼻をくじかれてしまった。
また、ウーファーは決定していたもののツィーターが決まっていなかったのでバッフルの加工が出来なかったのも大きいが、それ以外にもウーファーの振動板とツィーターの振動板の位置を合わせるリニアフェイズ化、STEREO誌のコンテストでも採用した音響レンズの作成と実験、ネットワークの設計と部品集めなどがネックになった。他にもマイクやマイクアンプの製作などもしていたが、やはり一番はちょっと動いただけで汗が吹き出す長く続く残暑だった。
ツィーターにはウーファーと同じTangBand社のチタニウムドームツィーター25-381SAを使用する事にした。これは同じメーカーということもあるが小型で耐入力もそこそこ有る(1500Hz以上で80W)という事で手持ちの中から選んだ。
リニアフェイズに関しては振動元の位置、すなわちボイスコイル辺りの位置をウーファーとツィーターで合わせる事になるが、位相を合わせるといっても厳密にはどこで合わせれば良いのか?だが、ウーファーのセンターキャップの根元辺りでバッフル取り付け面から25mm弱なので、こことツィーターの振動板を合わせる事にした。
リニアフェイズ化にはウーファーのバッフルにゲタを履かせて手前に持ってくる方法とツィーターを引っ込めて合わせる方法が有るが、今回は後者のツィーターを引っ込める方法とした。理由としてはツィーターの取付けが2点止めで余り見た目が良くなかったので隠したかった為だ。(その後音響レンズで隠れるので余り関係無くなった)このツィーターを引っ込めた為に16mmのバッフルだけでは足りなくなってツィーターマウントに12mmのMDFを重ねてショートホーンを形成している。当初は45度の角度の円のストレートホーンにするつもりだったが、削っている時点で指向性が気になったので横に広い楕円になった。(これも音響レンズを付けるなら不要だった)
ツィーターは後ろからマウントだが、取り付けたままでは加工や塗装が出来ないので、6mmの木ダボで2ヶ所位置決めしてズレないようにして、バッフル開口穴が大きいのを利用して手を突っ込んで内側からネジ止するようにした。小口径ユニットでは出来ない技だ。(3インチの開口部で」は手が入らないし、4インチなら何とか入るが動きが制限される)
ほぼ箱は組み上がったが、フルレンジと違いネットワークが無いと音出しが出来ないのが辛いところ。ネットワークとターミナルも作らなければ…
今回はマルチアンプへの移行の手始めとして改造しやすいようにターミナルにはウーファーとツィーターに各々に端子を設けるが、取り敢えずはネットワークは内蔵してバイワイヤリング対応にしておき、マルチアンプ化の際には取り外す予定。
塗装は何を使うかまだ決めていないが、シナベニア合板の13枚の積層が活かせるような物を選ぼうと思う。
いよいよ新作制作始動ですかッ!
またまた良い音しそうですね!!