モーレア
Moorea Galaxy
モーレア ギャラクシー
16 x 16 x 55
上面

Fostex

FE-127

自己評価
☆☆☆☆
☆☆☆☆
☆☆☆☆
画像1

遅ればせながら2010年3月にリビングに40インチの液晶テレビを導入。これをきっかけに、リビングのテレビの横に置けるほどコンパクトで、デザイン的にもすっきりしたスピーカを作りたいと構想を練ってきました。

そしてこの5月連休に一気に作り上げたのがこの作品です。名づけて「Moorea Galaxy」。テレビの色にあわせて黒色塗装とし、表面に銀メッキ調塗料を散らしました。漆黒の闇に浮かぶ銀河の雲のように見えるでしょうか?

VU150を使用。高さは台座を含めて550mmです。

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斜め上から撮影した写真です。ユニットは昔から使い回しているフォステックFE127。MDFで作ったリングに固定し、そのリングを緩衝材の上に載せるような形で固定しています。

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台座部分です。台座はやはりMDFのリングで作成しています。裏には円形スポンジを両面テープで貼付けています。

さて台座の上に2cm弱の隙間があるのがわかると思いますが、実はこのスピーカーはパイプが二重構造になっています。内部にはVU125、高さ350mmの塩ビ管が入っていて、外側のVU150との間が「リングダクト」になっています。

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内側のパイプです。VU125の周りにプラスチックダンボール(通称ダンプラ)を巻きつけ、ダクトにするとともに、VU150との間隔を均一にたもつスペーサーとしています。

上にスポンジテープを貼りつけていますが、これはダンプラの一部を塞ぐことで、ダクトの面積を小さくし、共振周波数を下げようとしたものです。どれだけ効果があるのかよくわかりませんが。。。

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こちらはエンクロージャの内部を上から見たものです。一番上(写真では外側の白いリング)はスピーカーユニットを載せるための緩衝材です。粘着剤付きのウレタンテープを塩ビ管の内側に貼り付けただけ。

そしてその下にある3つの木片は、外側のVU150が下がりすぎないようにするストッパーです。粘着テープで貼りつけています。赤黒の線はスピーカー用コードです。

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ユニットはフォステックスのFE127。以前の作品で使っていたものです。本当は後ろに鉛のおもりを付けたかったのですが、手持ちの鉛がないので、鉄の座金をおもり替わりにすることにしました。大きさの違う座金とネジを組み合わせ、エポキシでユニットに貼りつけました。

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これに座金を一杯つけてネジ止めします。このネジを長いものにして台座まで伸ばせば、いわゆるyoshii9タイプになります。

シンプルデザインでテレビの横において違和感のないことをコンセプトに制作しました。方式はリングダクト。外に見えない部分にダクトを作り込めること、工作が簡単なわりに良い音質の低音ができることが採用理由です。

さて肝心の音ですが、これまで慣れ親しんできたフォステックスの音。ちょっと硬いというか乾いた感じがしますが、上向きなので、リビングで座って聴くにはちょうどいいのではと思っています。低音を出すためにリングダクト方式にしたわけですが、残念ながらこの大きさでは低音は不十分です。しかし、中高音がきれいなので満足です。

工作で大変だった点は、MDFの加工と、塗装です。特に塗装はお金もかかるし、場所の確保も大変で、その上、そこそこ気温が高くて晴れていて風がないなど条件も厄介ですが、やはりリビングに置くためには手を抜くワケにはいきません。