古舘@横浜 さんの日記
残暑お見舞い申し上げます。
気温もピークを過ぎたみたいで、大分過し易くなりましたね。
連日の塗装で流石に飽きて来ました。キリが無いので、そろそろ塗装は終わりにする予定です。
やっと音を出せる状態になったのでネットワーク部品の選定に入った。
私には良く分からないのですが、ウーファーの高域の10kHz付近に癖が有るらしいので、出来るだけその帯域を出さないようにした方が良い様だ。その為にはクロスオーバー周波数を低く取り、減衰カーブを急峻にすると良いのだが、クロスを余り低くし過ぎるとツィーターの再生帯域を超えたり、許容入力が小さくなったりする。
PT20のクロスの推奨が5kHz以上になっているが、それ以下の周波数が出なくてその値に設定してあるのか、それ以下で使うとパワーが入らなくなるのか、その両方かなのだろう。低い帯域が出ない場合は、クロスを低く取り過ぎると中域が抜けたり、最悪の場合は許容入力をオーバーして壊れてしまうことも有り得る。(発表のf特を見る限りでは1.2~1.3kHz辺りからはレスポンスは有る様だが)
とは言え、手持ちのLCの数は有限なので、その中から選ぶことになるが、手持ちにはLの種類は割と揃っているのだが、Cの種類が少なく、なかなか教科書通りには組めない。この際、聴感を頼りに余り計算式には捕われずに適当に鳴らしてみる。
という事で色々試した結果、ウーファーのLPFは1900Hz付近の‐6dB/oct、ツィーターのHPFは変則の2000Hz付近の‐12dB/octにしてみた。(ここが教科書とは違う) ウーファー用には鉄芯のコイルで直流抵抗を下げてダンピングファクターを下げない様に、またツィーター用には空芯のコイルを使用して歪みを少なくした。(ただ単に手持ちの関係だったのだが理由付けしてみた) 恐らく、他にこんな設定にしている人は居ないだろう。
ツィーターの推奨クロスオーバー周波数よりかなり低いクロスなので許容入力の点で心配だったが、STEREO誌8月号の先生達の製作例を見ていたら石田義之先生がダブルウーファーでツィーターに15μFを直列に入れていた。これだと計算上は、1320Hzの‐6dB/octになり、かなり低い音まで入ることになる。これが大丈夫ならCが更に小さく、おまけにLまで入っている-12dB/octの私の設定でも何の問題も無いので大丈夫だろうという事で仮決定した。(気になる点が出て来たら変更すれば良い)
スピーカーはエンクロージャーの違いでかなり音が変わるが、今回2ウェイになって付属のコンデンサを使えばそれ程でもないが、コイルを追加したりコンデンサを変えたりしても、かなり音は変わるので、出来上がりの音は千差万別で、従来にも増して変わるのが予想されるので、視聴会は面白くなりそうだ。
鳴らすには下にナットが出ていて自立しないというか不安定だし、ダクトを塞ぐと低音が出なくなるので、スタンドが必須だと思って悩んでいた。視聴には、そこら辺に転がっている木片を下に挟んでいたのだが、その中にホールソーで丸く切り出した円状の物も混ざっていた。
元々の始まりが積層の模様が綺麗だったのでそれを見せるのが目的で始まったのだが、この際スタンドを考えるよりも積層板で脚を構成すれば面白そうなので、2台分の6個が取れる積層が綺麗な材料を探して、何とか67mmのホールソーで切り出した。(刃の厚みが有るので取れる円柱の径は約60mm)
塩ビ管と同径の底板の外にはみ出る様に3ヶ所に取り付ければ安定するし、目立つし、ダクトの開口が塞がらなくなるので、スタンドは取り止め、脚で誤魔化すことにした。
ただ、材質的には余り良くない材料の様で、ササクレが多く処理に手間がかかりそうだが、何とかなるだろう。と言うのは、ササクレも一緒に塗装して乾かした後にサンディングでササクレも一緒に削り取る作戦。
この脚は視線が下に行って目立ち過ぎると具合が悪いので、油性ウレタンニスの中で暗めのメープル色を塗ることにした。
応募締め切りまで2週間ちょいなので、そろそろ応募書類を取り敢えず仕上げなければならない。
応募締め切りから書類審査通過後の作品送付まで1ヶ月有るので、そこで最終仕上げが出来る)
さすが、古舘さん。
ネットワークは熟知してて
尊敬しちゃいます!
たてちゅうさん
電気関係の仕事だったので、ある程度コイルやコンデンサの働きは分かりますが、オーディオは専門外だったので熟知している訳ではないです。