古舘@横浜 さんの日記
完成した4インチMCAPを暫くはそのままで聴いていたが、フルレンジとは違う伸びの良い高音は気に入っていたが、やはり高域が出過ぎなのが気になってネットワークの定数を変更した。
当初、4kHz付近から上がかなりレベルが高くなってるのはバラックの状態で分かっていたのでスピーカーに1.5Ωの抵抗を入れていたが、音圧レベルにして1デシベル程度下げたに過ぎない。
測定結果から数dB以上下げないとバランスは取れないと判断し、思い切ってスピーカーに直列に6Ωの抵抗を入れて掛かる電圧を半分にした。
電力的には二乗で効いて来るので6dB(電力で1/4)下げた事になる。
4?5kHzに有ったディップも気になったので測定と視聴を繰り返してコイルの値を0.22mHから0.47mHに変更した。
まだ、ディップは見られるがこれを無くそうとするとウーファーとツィーターの干渉により歪っぽく聴こえたので聴感を優先して決定した。
出来上がった当初と比べると大分バランスは良くなって来た。
また、当初の目的であったパワーの点でも3インチでは重低音で振られて混変調歪が出ていたのがかなり改善された。
ただ、重低音はそれなりに出るものの、30?40Hz辺りがレベル的には物足りない。
高域をかなり落としたものの総合的には若干高域よりの特性だが、音質的には悪くない。(と思う )
エージングは続けるが「スピーカー技術研究会」のオフ会にはこの状態で持ち込もうと思う。
画像1:最終回路図。
画像2:変更されたネットワーク基板。
画像3:周波数特性。
画像4:ファンガードのネジ止め部分は邪魔なので後ろへ折り曲げた。