古舘@横浜 さんの日記
サブウーファーも2台組み上がっていよいよセッティングだが、組み合わせるメインスピーカーを何にするかで設定が変わる。小型のスピーカーにアドオン的に付加するなら元々出ない低音を補正するのでかなり効果は有るだろうが、このウーファーを作った最初の目的は昨年作ったTangBandのW6-1125SCのダブルバスレフのローエンドの伸びが不満で作り始めたのが発端だったので、まずはそこから始める。
W6-1125SC DBの低音が出ないと言っても50Hz以下のローエンドが不足して聞こえるだけで、音楽によっては充分に低音が出ている。よってこのスピーカーの低域補正をするならウーファーのHPF(ハイパスフィルター)は50Hz付近になる。またLPF(ローパスフィルター)は20Hzと言いたい所だが悪戯に低域を入れると許容入力が小さくなったり混変調歪が増えたりする恐れが有るので25~30Hz付近にする。
これらを、もしアナログでやろうとすると馬鹿でかいコイルやコンデンサを数多く用意する必要が有るが、アンプ内蔵のDSPでは細かく設定出来る。またLCでは12dB/octか18dB/oct が限界だが、DSPでは48dB/octの急峻なフィルターを選ぶことが出来る。更にLCのパッシブフィルターではコイルの直流抵抗が大きくなりダンピングファクターが低下も無視出来なくなるが、DSPを使ったアクティブフィルターでは心配不要だ。コスト的にもこの周波数帯に使うコイルは相当高価になり、このアンプの値段より遙かに高くなり実用的では無いだろう。
オフ会での選曲も兼ねて色々な音楽を掛けながらアンプに繋いだノートパソコンで数値を変えてみる。
HAP-S1には元々ハイレゾ音源が15曲ほど入っているのでここからお披露目したいが、録音が古いソースを無理矢理ハイレゾ化したものばかりで、サブウーファーの威力を聴かせる音源が殆ど無い。
そこでハイレゾは紹介程度で短い時間で数曲流して、低音が入っているソースはハイレゾ以外から選ぶ必要が有りそうだ。
サブウーファーを接続して感じたのが、50Hz以下では音楽によっては全く入っていない曲も有れば、かなりのレベルで入っている曲が有り、前者ではウーファーは鳴らないだけだが、後者ではアンプのゲインを上げ過ぎるとウーファーを飛ばしそうになる。曲によってはウーファーの振幅が大きくなり、バコバコと異常な音が出て過大入力になってしまうので、フィルターのセッティングも選曲も非常に難しい。
例えば、ビートルズの中でも最も好きな曲である「WHITE ALBUM」の「While my guiter gentry weeps」という曲は、右チャンネルのみ低域がかなりのレベルで録音されている。左チャンネルの配線が外れているのかと思う位、左右のレベル差が有るのだが、コニさんからお借りしたUSB青りんごのFLAC 44.1kbps24Bitと320kbpsのMP3では顕著だが、別にCDからリッピングしたAAC128kbpsではそうでもなかったり、違う曲では左側のチャンネルの方が低域のレベルが高かったりする。
と言った変化が有るので、ある曲でセッティングすると他の曲では過大になったり過小になったりするので、曲でのセッティングではどれに合わせて良いか分からなくなった。
そこで、今まではiTuneには入れていなかったピンクノイズをiTuneでリッピングしてHAP-S1に転送して再生し、それをPHONICのPAA3で拾って低域のレベル調整を行った。
しかし、なかなか思い通りにはなかなかならないので、ある所で妥協する必要が有りそうだ。
システム的にはハイレゾ対応のHAP-S1で直接メインスピーカーを鳴らし、ラインアウトをウーファーアンプの入力に接続しているのだが、HAP-S1のラインアウトがボリューム連動出力ではないためにボリューム調整をする度に一々ウーファー用アンプのゲインを調整しなければならないのが不便なところである。
保証さえ考えなければボリューム連動出力を引き出す改造をしたいところだ。
DSPの調整は気分的には低域のレベルを高くしたくなるところだが、さりげなく余り存在感を出さない方が良いのだろう。もう少し検討したらフィルターは固定し、それに合わせた選曲に入ろう。