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古舘@横浜 さんの日記

 
2012
9月 9
(日)
15:01
2012年STEREO誌コンテスト応募作品
本文

付属ユニットのスキャンスピークの4インチは裸で聴いてもなかなか素性が良さそうな音がして、何点か構想、アイデアは考えたのだが、製作に時間が掛かるので、今回のコンテストはパスする予定でいた。

ところが、次期スピーカーの検討時にツィーター用に音響レンズを作ってみると指向性が向上する上に音がまろやかになる感じがした。今回のユニットが小口径といっても高域端ではツィーターに比べれば指向性が悪くなるだろうし、若干中高域寄りの音なので、音響レンズを付ければ改善するのではないかと思ったら、俄然作ってみたくなって来た。しかし、8月も終わりになっていて9月11日の締切までは余り時間が無い。

…という事で、出来るだけ手を抜ける所は抜くというか割り切りせざるを得ない状況で作り始めた。
ボックスは小口径ユニットでは如何に低音を出すかがキモになるが、今回はスッパリ割り切って作り易い小型のバスレフとして低音再生に関しては目をつぶった。箱の塗装はニスなど、何度も塗ったり磨いたりする時間はないので、オイルフィニッシュにした。
音響レンズはツィーター用には一度作ったが、10cmフルレンジサイズをカバーする大きさにする必要があるので、節約した時間でこの製作に時間を割いた。

箱は250(H)×120(H)×150(D)の約2.5リッター程度にするつもりで物置へ材料を探しに行き、在庫の端材状況から280(H)×120(W)×146(D)の約3リッターのサイズになった。
何の変哲もない小型バスレフなので、切り出しから組み立て音出しまで1日掛からないで完成した。

音響レンズの材料には2.5mmのMDFを切り出して作った。事前にツィーター用を作ったばかりだったので、その時の失敗やその対策など、ノウハウを活かすことが出来たが、結構細かい手作業が多いので箱の何倍もの時間が掛かった。フィンは保持プレートに45°の角度で等間隔で取り付けた。
音の出入口は反射などの影響を少なくするため、テーパー状に加工しているが、これが一つ一つ手作業となるので時間が掛かった。また、保持用のプレートに接着しただけでは強度的には弱く、フィン間に端を45°にカットしたチップを作り、間に入れて補強した。これによりかなり強度が確保出来た。

指向特性の測定には正弦波が記録されたCD-Rを再生して正面(0°)と軸上30°で音響レンズの有無のデータを指向性に影響すると思われる1000Hz以上の帯域で取った。

当初、正面では音響レンズ無しの時と変わらず、軸上からズレても高域の落ちが少ないという勝手なイメージを持っていたのだが、良く考えれば、そんなエネルギー保存の法則を無視するような結果になる筈も無く、測定結果は正面でも(周波数にもよるが)かなりレベルが落ちる。しかし、軸から30°ズレた位置では逆に落ちは少ない。最初、音響レンズを付けた時にマイルドになったように聞こえたのはこの為かも知れない。

音響レンズ無しでは、正面と30°ズレた位置の高域でのレベル差がかなり有るが、音響レンズを付けると正面は下がって、30°ズレた位置が上がる事によりレベル差がかなり縮まるという事が分かった。
この効果は小型のバスレフで低域の量感が少なく中高域寄りのバランスとなっているスピーカーとマッチするみたいで、ウェルバランスとなり定位も良くなっているようだ。(余りオーケストラなどのクラシックは聴かないので定位については余り分からないのだが…)

今回のコンテストの売りは音響レンズのみで、他には居ないだろうが、少々インパクトに欠けるので書類選考で落ちる可能性が高いがどうなるでしょうか?!

外観。小型バスレフの前面に音響レンズを付けた形。

ツィーター用の音響レンズと4インチ用の音響レンズのj比較

箱の材料は在庫の12mmのラワン合板。積層のコントラストが綺麗だったので活かしたかったが、塗装で目立たなくなってしまった。

塗装はワシンのウッドオイルのチェリー色を使用。一日で仕上がる上に出来上がりは数年経った様に渋く仕上がる。

端子板は4mmのMDFで自作。貫通端子は竹ひごを詰めてエア漏れ防止

パッキンは1.5mmのネオプレーン発泡ゴムを使用。丸くくり抜くにはローラーサークルカッターが便利。穴あけには皮用のポンチを使用。

周波数特性。予想通りにほぼシミュレーション通りの特性

SPEDによるシミュレーション

指向特性。音響レンズ無しでは正面と30°でかなりのレベル差がある(橙緑)が、音響レンズを付けるとかなり縮まる(青黄)

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Re: 2012年STEREO誌コンテスト応募作品

古舘@横浜 古舘@横浜 投稿日時 2012/9/9 8:42

たてちゅうさん

そうですね、SPECでのVasが2.1リッターになっていたので、それよりも少し大きく作りました。
横から見ると音響レンズを含めてもA4サイズに完全に隠れます。幅はほぼティッシュペーパーの箱くらいですね。

書類審査を通るとしたら、完全に物珍しさですね。

Re: 2012年STEREO誌コンテスト応募作品

古舘@横浜 古舘@横浜 投稿日時 2012/9/9 16:18

mebiusさん

余り低音は出ないだろうと思った通りの音でした。 ;(
しかし、音響レンズで中高域が若干落ちるので、却ってバランスが良くなりました。

なーおさん

最近は余り見ないし、フルレンジの音響レンズは見掛けないので、んっ!? …と思って貰えれば成功なのですが…

さぁ、どうなることでしょう?

Re: 2012年STEREO誌コンテスト応募作品

古舘@横浜 古舘@横浜 投稿日時 2012/9/13 20:18

ゆったり人さん、返事遅くなりました。

音響レンズの物珍しさでアピールするのが狙いです。

音はそれ程でもないです。 XD
オーケストラとか楽器の位置が決まっているものを聴くのには良いかもですが、私は聴かないので?です。

Re: 2012年STEREO誌コンテスト応募作品

コニ コニ 投稿日時 2012/9/17 16:10

古舘さん、こんばんは

面白いアイデアですね、高音を押さえてバランスを取るか低中音を強調して高音とバランス取るか、攻め甲斐のあるユニットですね。

聴いてみたいなぁ、Alpacaと鳴き合わせしてみませんか。

Re: 2012年STEREO誌コンテスト応募作品

古舘@横浜 古舘@横浜 投稿日時 2012/9/19 0:12

コニさん、おはようございます。

オフ会本番が来年に延期になったので、STEREO誌の発表展示会が終わったらコニさんの所でSCAN SPEAKの聴き比べのミニオフ会でもしましょうか!?

余り大人数は無理ですが数人レベルなら集まりそうですね。
他に参加希望者が居なければ、コニさんの都合の良い時に私一人でお邪魔しますが…