毎日暑い日が続いて工作もちょっと始めると汗だくになるのでエアコンが効いた部屋で出来る事しかしていなかったが、応募締め切りが近付き重い腰を上げて仕上げて今日郵送したので何とかギリギリ間に合った。
7月号は3冊買ったのだが、その内の2ペアを使って作品を仕上げた。
小口径の最低共振周波数が高いユニットでは密閉バスレフではf0に対して余り低い音は再生出来ないので、何らかの共振システムを構築する必要が有るが、ユニット2個使いの何度かトライした事の有るTQWT方式にした。
TQWT方式では管臭い音を如何に消すかが一番の難関になるが、出来るだけ箱をがっちり作る事で対処した。
バッフル、裏板、天板には24mmのMDF、左右の側板には21mmのラワン合板、内部の仕切り板には15mmのラワン合板を使用した。
ユニットは12mmのラワン合板のサブバッフルにマウントしてユニット交換が簡単に行えるようにした。
失敗した場合は12cm程度までのユニットに交換出来る。
管長は約160cmで1/4波長は約60Hzにした。
P?650の最低共振周波数は150Hzだから、重低音は始めから諦めて低音を感じられる音域は確保する作戦。
最も2個使いなので振動板面積は10cmのユニットに相当するから無理な注文ではない。
画像1:構造図
画像2:側板には仕切り板が収まる深さ3mmの溝をルーターで掘り、強度アップとエア漏れを防いだ。
画像3:開口部は下になるので、スタンドで浮かせて且つ安定に自立するようにする。音の通り道なので風切り音を防ぐ為にテーパー状にしてある。
画像4:サブバッフルには点音源に近くなるように出来るだけ近付けて配置した。面積が小さいので12mmのラワン合板で作ったが、鳴らすと結構振動するのでH型に補強を入れてユニットのマグネットには1枚20gの鉛板を2枚ずつ貼り付けた。
画像5:天板は吸音材の調整の為に外せるようにした。5mmの爪付きナットを埋め込んである。端子のネジはネジが届かないので裏側からザグってある。端子にはカバー付きの高級品をおごった。
画像6:裏板も外せるようにしたが、エア漏れの無いようにゴムシートを貼って16本の木ネジで締め付ける。
画像7:外観。塗装は油性のウレタンニスのローズを塗った。最初はサブバッフルも本体と同系統に塗ったがインパクトが無いのでスタンドと同じ艶消しの黒に塗り替えた。
画像8:ユニット周辺。サブバッフルもバッフルに5mmの爪付きナットを埋め込んでキャップスクリューで固定。
画像9:周波数特性。PAA3による。ピンクノイズでの特性。軸上50cm。設計通り60Hzまではかなりのレベルを保っているが、それ以下はレスポンスが無い。
総合的には重低音は無理だが低音はかなり出ている。高温は10kHz以上がダラ下がりでちょっと物足りない感じでおとなし目の落ち着いた音の印象。
吸音材を入れなくても音楽を聴いている分にはそれ程気にならないが、やはり大きな音が急に消える時に余韻を感じる。
対策としては熱帯魚用のろ過マット、12cm四方を閉塞端に入れ、出口のスタンド部に12cm×36cmを丸めて入れる事により気にならなくなった。