Michael
ENIGMA
えにぐま
24 x 24 x 106
上面

Yoshii9タイプ

ParcAudio

DCU-F101W

自己評価
☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆
画像1

見た目は大分違いますが、Yoshii9タイプのアクリル管スピーカーです。個人的にYoshii9のデザインがあまり好きではないのと、折角の自作ということで大幅にデザインを変更して作りました。

パイプは120mm径3mm厚のアクリル管で、作製時の不手際により長さは870mmと中途半端な長さになっています。アクリル管は内側に黒の塗装を施してピアノブラック調に仕上げています。

土台と天板、バッフルはドーナツ型に切り出した15mm厚のMDF材です。東急ハンズで切り出してもらいました。

ユニットはウッドコーンに惹かれてPARC AudioのDCU-F101Wにしました。全体的に無機質なデザインなのでウッドコーンが似合うか心配でしたが、思いのほかマッチしていて気に入っています。さすがに評判どおりいい音がします。

画像2

パイプ内の吸音材にはエプトシーラとシンサレートを使っています。どちらか一方だけでも音を確認しましたが、聴いた印象は…
シンサレートのみ:低音の出が悪くなる上に高音に変な癖が出る
エプトシーラのみ:高音の吸収が悪い

そこで、試しに上端10cmまでをエプトシーラに、残りをシンサレートにしたところ低音も高音もいい具合になりました。

ユニットをフロートさせるゲルはおなじみの”ゲル・OK・パッキン”です。背面音の遮蔽にと思って互い違いに二重に巻いてみましたが、やはりゲルのためか、かなり音が漏れていました。なので、画像1のようにバッフルと天板の隙間にエプトシーラを詰めて対策しています。

画像3

25mm径のメタルラックのポールにTGサンドを棒とハンマーで叩き込んで充填して仮想グランドとしました。重量が約3.2kgなので、ユニットを含めれば振動系の1000倍超の重さになります。

仮想グランドの周りには引越し用梱包材のポリスチレンフォームシートを巻きつけ、その上にシンサレートを巻いてタコ糸で固定しています。どこぞのブログでみたYoshii9(本物)の仮想グランドを真似て軽くシンサレートを起毛させています。それとなくホーン状に成形していますが、一応、定在波対策をしているつもりです。(あまり意味もわからずやっております…)

画像4

上の写真でユニット仮想グランドの接続に使用した金具です。

左…座金付きM12ナット(ユニットの裏にエポキシ接着剤で固定)
右…M12ボルト、ナットとメタルラックポールのジョイント(写真のように組み合わせてポール先端に取り付け)

画像5

スパイクは横浜ベイサイドネットで売られている”スパイク(L)セット”のクローム色です。ステンレスパイプの先端にエポキシ接着剤でM6鬼目ナットを固定して取り付けられるようにしています。

はじめて投稿させていただきます、Michaelと申します。
新しいスピーカーを探していた折りにこちらのサイトを拝見させていただき、物は試しと思って作製してみることにしました。スピーカーの自作はおろかDIY自体がはじめてだったのでちゃんと作れるか心配でしたが、こちらのサイトを含め、いろいろな所から情報を集めてなんとか完成させることができました。我ながら思った以上に出来がよくて感動していたりもします。

肝心の音ですが、一瞬バーチャルサラウンドかと思ったぐらいに広がりのある音を出してくれます。Yoshii9の音を聴いたことが無いのでどれだけ再現できているかわかりませんが、手持ちのTIMEDOMAIN miniと比較すると音質、音場、レンジいずれも上のような気がします。今まで使っていたスピーカー(某B社)とは…比べ物にならないです。Yoshii9タイプに多い低音の弱さは、低音に強いユニットを使っているおかげか感じられず、むしろちょっと出過ぎているような気さえします。
クラシック、洋楽、映画と試聴してみましたが、聴いた範囲ではわりとジャンルを問わず使えるスピーカーという印象でした。聴いた中でのお気に入りはエンヤで、部屋の空気がエンヤ一色に染まったような感じになります。ただ、録音の良し悪しが結構響くようで、クラシックではものによって聴くに堪えないものもあったりしました。

ちょっと過剰に自画自賛しているような文面になってしまいましたが、出来ばえ、音質ともに大満足で本当に作ってよかったと思っています。