takenaka
バルサ
16 x 16 x 70
上面

その他

Fostex

FF85K

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画像1

しばらくスピーカー作りを休止していたんですが、たまたま思いついたことを試したくなって作ってみました。
測定しようと思ったら、マイクが紛失していて、やむなく注文しました。届くのは1週間後かもしれません。測定したらデーターを追加する予定です。

思いついたことというのは、空気柱の共振だと低域は管の長さで決まるわけですが、何か別の物を共振させれば短い管でも低音をだせるかもしれない、というものです。

で、目をつけたのがバルサ材です。軽くて自立しているので具合がいい。
平板(600x80x3)を近くのホームセンターで購入し、そのまま塩ビ管に挿入して振動板として利用するという手軽な工作です。
塩ビ管の中にはバルサ板以外は何も入っていません。

そういうわけで、パッパと音出しまで持ち込み、すぐに投稿したわけですが、数時間聴いているうちに欠点があらわになって、削除しご迷惑をかけました。改良がうまくいったので再投稿します。

使用した塩ビ管はVP100、長さ50cm。
空気室用の異径継手は125x100。

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バルサ板はスロート用円板に固定して塩ビ管の中に吊り下げます。
スロート用円板は異径継手と塩ビ管の間に挟みこんで固定します。接着しなくてもしっかり収まっています。

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スロート用円板です。
スロートは 44x44 、厚さ15mm。
スロートの位置を片側に寄せました。これが改良点です。
これにより、バルサ板は塩ビ管壁に押し付けられ、塩ビ管を縦に区切る仕切り板になります。
バルサ板は一種のドロン・コーンのような働きをするということでしょうか。位相はユニットと同じになるような気がしますので、そこはドロン・コーンと違いますが。

当初はバルサ板を管の中心近辺になんとなく吊り下げていたわけですが、このように管壁に押し付けることでボンツキが完全に消失しました。

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バルサ板にはソリがありますので、きちんと管壁に押し付けるために、少しはみ出している下端をひもで足に固定しました。

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内部構造は単純そのものです。

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バルサ板の有無によるf特の違いはほとんどないことがわかります。

(マイク位置:ステレオ中央2m,高さ80cm)

8月25日追記

画像8

バルサ板の有無によるインピーダンス特性の違いです。
バルサ板がある場合には50Hzにピークが現れています。その意味するところはわかりませんが、両者の違いが明瞭に見えたのはここだけです。
音質には大きな違いがありますが、測定で違いを明らかにするのは難しいですね。

8月25日追記

今のところ音質には100%満足しています。
筒臭さ、ハイ上がり感、高域の刺激などがなく、低域は引き締まって歯切れが良い、と思っているわけですが、もっと聞き込んだら、また不満が出てくるかもしれません(笑)。

<8月24日>
測定しました。
バルサ板を入れた場合と、入れずにスロートだけの場合、を比較したところ、f特はほぼ一致。100Hz以下は急低下です。
まったく予想外の結果であり、バルサ板は意図したような振動板にはなっていないことがわかりました。がっかりです(涙)。
ただし、バルサ板がある場合には、ボンツキはなくなりますので、入れる意味はあるわけです。

なお、板の両エッジにゴムクッションを貼り、塩ビ管と板が直接接触しないようにすると、30Hz近辺が10dB程度持ち上がりますが、レベルが低いため、聴感上の影響があるかどうか不明です。

測定結果は明日アップの予定です。