古舘@横浜 さんの日記
板の補強が出来たので組み立てに入ろうと思ったら問題発生。
板を貼り合わせる際に大なり小なりズレるので、木端がちょっとだけ出る様に組み立てて、後でトリマーの目地払いビットで出っ張った部分を削る様にしているのだが、今回使ったコンパネの厚みが12mmではなく12.5mm程有り、重ねて24mmのつもりでバッフルや裏板を取り付ける部分の補強板を24.5mm空けて接着していた。本来ならば0.5mm程の余裕がある筈なのだが、板厚が12.5mmで重ねて25mmになるので、逆に面の方が0.5mm程出っ張る事になってしまった。
無理矢理誤魔化す事も考えたが、やはり気になるので修正する事にした。
貼り付けた補強板を約1mm削るのだが、トリマーのストレートビットで側板4枚の両側(バッフル側と裏板側と側面)を削る必要が有り、結構な手間となった。
ウーファーボックスからの引出線は箱に穴を空けて、ピッグテールでそのまま出そうかと考えたが、その内マルチアンプにする事も考えて専用のターミナルを設けた。
ロングのターミナルでは有るが、24mmの厚さだと(実際には25mm)ネジがギリギリなので、バッフルの裏側を数mm削って厚みを20mm程度にしてワッシャーやラグ端子などを追加してもしっかりネジが噛み合う様にした。
ターミナルからはラグ端子を介してケーブルの先にユニットの端子に接続するファストン端子を取付けた。
また、組み立ててからでも可能ではあるが、削りカスが中に入ってしまうので事前にダクト出口はルーターのR6.4のボーズ面ビットで角を取っておいた。
今回使用したコンパネ板は細かい毛羽立ちが多く、手で触ると細いトゲが刺さるので手袋は必須なので、早く組み立ててサンディング、塗装を済ませたいところ。
大体の処理は終わったので待望の組立に入る。
ネットワークの部品が集まったので並行して組立をした。
配線する方法は色々有るが、今回はベークのユニバーサル基板の上に部品を並べてハンダ付けした。
ネットワークで注意する点としてはコイルの配置で、LPF用とHPF用のコイルの磁束が同じルートを通らない事が重要で、並行にしてしまうと相互干渉を起こす。磁束を直交させるのと、コイルとコイル間の距離を出来るだけ離れた所に配置するのも有効である。コンデンサは特に配置上の制限は無いので、配線が出来るだけ短くなる様に配置する。
スピーカーの振動を受け易いので、コイルやコンデンサは一緒に振動しないようにホットグルー(ホットボンド)で基板などに接着して動かなくするのが望ましい。
引出線も引っ張られて負担が掛かると接触不良を起こすので、ハンダ付け後にハンダ付部分に負荷が掛からない様にホットグルーで固定する。(ビニタイなどで縛るのも有効)
配線材にはAmazon basicの16ゲージケーブルを使用した。
このケーブルは安くて品質もまあまあで良いのだが、入っている極性表示の白い線が、光の当たり方で見難く間違い易い。カット後、端に油性マジックなどで印を付けておくと安心だ。
ウーファー用出力はターミナルに繋ぐのでバナナプラグを取付けた。
以前紹介したNakamichiのプラグを使いますが、これはスリーブ後付なので入れ忘れる事が有りません。かなりの数を購入したのですが、後、数ペアになってしまいました。
ケーブルは無ハンダで2ヶ所でネジ止めですが、芯線だけを固定すると切れ易いので、芯線を被覆に折り返して一緒にネジ止めすると多少の負荷が掛かっても断線する事は有りません。
唯一の欠点はスリーブが剥き出しになる事で、接触すると+、ーがショートします。
この対策としてφ12の透明なスミチューブ(熱収縮チューブ)を被せています。
ターミナルに挿している時は問題有りませんが、挿す時等にスリーブ同士が接触してアンプの出力をショートするのを防げます。
熱収縮チューブはスミチューブを使いましたが、これは住友電工製の物で、他にもヒシチューブ(三菱ケミカル製)を始め、各社で出しています。
熱の掛け方は強力なドライヤーが均一に縮みますが、ハンダごてのヒーター部分を接触させたりして100℃前後の温度になれば縮みます。(面積比50%程度) ライターでも可能ですが、手軽な半面、燃えてしまったり、ススが付いたり難易度が高いです。
電子機器に水は禁物ですが、今回の様なスリーブ単独なら、裏技として割り箸などで支えて熱湯を掛けると綺麗に縮みます。(その後、完全に乾燥させるのは言うまでも有りません)