古舘@横浜 さんの日記
使用したユニット自体はバッフルに取り付ける設計なので、当然ながら、前面にホーンが取付けられるのは全く想定していないが、開口部付近は割合フラット形状なので、それに合わせてホーン取り付け部を加工する。
ホーンのユニットの前面に接する面を平らにする必要があるが、歯径255mmのテーブルソーの威力で45度に傾けた歯で一発でカット出来た。
丸鋸の歯を傾けても出来ない事は無いと思うが、かなり工夫しないと難しそうだ。
ただ、かなり負荷は掛かっている様で、カット途中に焦げ臭い匂いがして来たが、途中で止めると段差が出来るので止める訳にもいかず、押す力を弱めて最後までカットした。
お陰でサンルームの中は火事の後のように煙が立ち込めてしまったが、幸い、サンルームは三方がガラス戸なので換気はすぐ出来たが…
ユニットが接する平面が出来たので、ユニットと合わせてフィッティングを確認する。
ユニットの上にホーンを置いた状態。ホーン後部とは見事に取り付け穴がずれているので、ユニットを取り付ける為の加工が必要になる。
ホーンの内側からツィーターの振動板を見た状態。なかなか良い感じに見える。
ユニット取付け為の部分はホーン後部を左右上下方向に拡大する必要が有る。
と言っても、ホーンのサイドは45度になっているので、取付プレートが簡単には作れない。
一体の取付けプレートは作るのは困難なので、分割して作る事にした。
最初に24mm厚のラワン合板で45度にカットしたサイドの木片と上下に取り付ける木片に分けて作った。これはネジ止めする際に厚い板の方が長いネジを使えるし。ある程度硬い材質の方がネジ山が崩れ難いと思ったからだが、出来てみるとラワンだとシナ合板との質感の差が大きく、やはりシナ合板で作り直す事にした。
角度切りはテーブルソーの歯を45度に傾けてカットするので割合簡単に出来るが、寸法は精度が出ないので微妙な修正が必要になる。何とか切り出し、取付プレートは外径が140mm✕110mmと、ユニットの外径130mm✕100mmより若干大きくなった。
45度にカットした木片を側板に接着する。
ただ、左右からクランプを掛けて抑えたい所だが、45度の角度なので、クランプでちょっと力を掛けるとクサビの様に下に潜り込んで全体が浮き上がってしまう。また専用の治具を!?と思ったが、幅の狭い板で側板を上下に抑える事でクランプを締めた時の浮き上がりを防ぎ、更に下に塩ビの板を敷く事で、はみ出た接着剤でくっついてしまうのを防いた。
上下に四角にカットした木片を接着してユニット取付部を作成する。
無事、ユニットを取り付ける枠組みが接着出来た。
…と思って良く見ると、ホーンの縁が凹んでいる。作業中にぶつけた!?と思ったが…
クランプで抑える際に当てた板は傷付かないようにとシナより柔らかい(?)桐の板を使ったのだが、クランプの掛け方が片寄って角に力が集中して凹んでしまった様だ。
研磨での修正は完全には難しそうだ。
こういうホーン作るの難しいと思っていましたがこんなに大変なんですね!
たてちゅうさん
確かに手間は掛かりますが、計画を建てずに行き当たりばったりで進めるとこうなる見本です