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古舘@横浜 さんの日記

 
2018
2月 2
(金)
21:16
本文

最近はオーディオに関してはちょっと変わった物をという事で昨年の寒くなって来た辺りからウッドホーンを作り始めた。

ウッドホーンというと超マニアの大きなシステムを思い浮かべる人が居るかも知れないが、数100Hzの中音まで再生するホーンは大きく作るのも大変だし、何より組み合せるウーファーも38cmとか46cmとか巨大なユニットでないと能率などのバランスも取れない。

そこで、小型のウーファーやフルレンジとの2ウェイで使えるウッドホーンのツィーターに挑戦する事にした。

探せばネット上にも製作例はあるが、プロを除けば作っている人は少ない様だ。

実は昔、ホーンの過渡特性の良い音に憧れて、6畳の小さな部屋にも関わらず中音にFOSTEX(当時はFOSTER)のラボラトリーシリーズのドライバーD252と今はなきコーラルのメタル製のホーンAH-502を組み合わせて800Hz位から、高音にヤマハのJA-0506と組み合わせて聴いていた時期が有った。

ホーンスピーカーの特徴としては能率が飛び抜けて良い(出力音圧レベルが高い)、過渡特性が良い(歯切れが良い)、など、他のスピーカーでは得られない特徴が有る。
反面、能率が良過ぎて組み合せるウーファーとのレベル合わせが難しい、低い周波数まで再生する為には外形が大きくなる、指向性はそれ程良くないなどが挙げられる。

ホーンの材質も色々有るが、自作では金属は少々難しいので木製にし、ツィーター専用の小型の物にした。ツィーター用でクロスを欲張らずに2kHz程度にすれば、それ程大きくならずに済む。

通常はホーンドライバーには専用のドライバーを使用するが、今回はドライバーには専用ではなく、手持ちのツィーターを流用する。
このツィーターは10年程前にタテマツ音工というオーダーメイドのエンクロージャーなどを作っているショップが輸入代行業務をやっていた頃(手数料が少し掛かるだけで、安い価格で手に入ったのだが、残念ながら代行業務は止めてしまった)に手に入れたHi-vi Research社RT1II というプレーナー型の物で、大きく分けるとリボンツィーターに分類される。(メーカーではIsodynamic Ribbon Tweeterと呼んでいる:直訳すると等磁力リボンツィーター?)
IMG_0118v.jpg

Hi-vi Research社の製品は安い物でもHi-Endスピーカーと謳っていたが、リーズナブルな商品が多い。その中ではRT1IIはどちらかと言うと高級な方で、普通のユニットはダンボールの箱に発泡スチロールのクッション材に入っているのだが、このユニットは宝石箱の様なしっかりした構造のちょっとお洒落な入れ物に入っているのでも分かる。(ユニットを使った後はただのゴミなのだが入れ物で高級な部類なのが分かる)
IMG_2121v.jpg

このユニットをそのまま使っても良かったのだが、Cカットでメインのシステムに接続して聴いてみた所、澄んだ綺麗な高音で伸びも良さそうだが、割合大人しめな音に感じた。
許容入力が30Wで能率も93dB/W/mとそれ程良い訳ではないし、f特を見ても3.5kHz辺りから下が落ちているので、安全に使うなら4~5kHz辺りにクロスを取るのが良さそうだ。
インピーダンスも5Ωとイレギュラーなのでネットワークを組む場合は注意が必要だ。

そこで、これらの改善を図るべく、ユニットの前にホーンを設けて、低域の再生可能周波数を下げて、能率を上げて、ホーンスピーカー特有の元気な音へ近付ける事にした。

このユニットはネオジウムマグネットを使っているので裏の出っ張りは少なく割合フラットになっている。
IMG_2123v.jpg

開口部は幅10mmで若干テーパー状のショートホーン形状になっており、出口は16mm幅になっている。ここから連続的にウッドホーンに繋がる事になる。
IMG_2128v.jpg

ホーンのカーブにも色々有るが、色々ネットで知らべて、作り易さと性能の出し易さからハイパボリックのディフレクションホーンにした。

バックロードホーンなどの指数関数のエクスポーネンシャルカーブのホーンが良く知られているが、これに対してハイパボリックとは双曲線関数のカーブであり、音離れなど、良くも悪くもホーンらしさが出るらしいので、これにしてみる。(双曲線関数は数学でもかなり高度な部類で、忘れている人も多いだろう。当然、私もだが…)

ディフレクションホーンとはドライバーから出た音が高さが一定で幅が徐々に広がる音道を通り、その後は高さがハイパボリックカーブで広がるが、高さ一定の部分にはフィンが設けられて音道を分割拡散する事により指向性を向上させる働きをする。このフィンが最大の特徴である。

ただ、通常のホーンドライバーは1インチや2インチの丸い形でホーンとの間に変換アダプターが入るのだが、RT1IIの開口部は約2インチと縦に長く16✕50mm程度で、そのままホーンに接続する。
下手に丸から四角への変換アダプターを使わなくても良いので、有利になるような気もするが、小型のホーンとして果たして大丈夫なのか!?流体力学上、正解なのかどうかは余り自信はないが、取り敢えず作ってみる事にする。
能率も極端に良くなり過ぎないのも逆にメリットとも言える。

ドライバーにはRT-1II を使い、ホーンのカットオフは余り欲張らず2kHz前後にすれば、それほど大きくならないで済む。残っていたシナ合板(t16)を使用するなどの条件を加味して図面化してみた。
Wood horn.jpg

製作編に続く

画像1

取り敢えず形になった現在の状況。これからユニット取付部の製作、研磨、塗装が続く。

画像2

ウッドホーン構造図。
三次元で図面化し難いが、取り敢えず描いてみた。作りながら徐々に変更を加えていく予定。

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コメント一覧

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たてちゅう  投稿日時 2018/2/2 21:45

超力作が出来そうデスネ!!

古舘@横浜  投稿日時 2018/2/2 21:57

たてちゅうさん
これ自体は小さな物ですが、結構加工に時間が掛かります。
上手く行けばこれに合うウーファー部分を作ってオフ会に持って行きたいと思っています♪

コニ  投稿日時 2018/2/2 22:32

このカーブどの様にして出したのですか(削りだしたのですか)

古舘@横浜  投稿日時 2018/2/2 22:37

コニさん
製作編で書く予定ですが、カーブをMDFの板に写してテンプレートを作り、それに合うように削っています。
なかなか手間が掛かる作業です。



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