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古舘@横浜 さんの日記

 
2017
2月 19
(日)
22:49
M800石田式BHBS STEREOでの視聴
本文

組み立ては少しずつ順番に接着していくので時間が掛かる。
手持ちのクランプやハタガネを総動員して接着するのでまるでハリネズミみたいだ。
[添付]
圧着にf字クランプを使う事が多いのだが、構造上、回転しながら締め付けるので接着面が動いてズレてしまう事が多い。
そこで最近はストレートに締まるハタガネで数カ所を押さえて、余ったボンドを押し出してある程度固まった所でf字クランプで締め付ける様にしている。これでズレをかなり減少出来る。
良く、教科書には、はみ出たボンドは濡れ雑巾で拭き取ると書いてあるが、後でサンディングするので私は気にしない。却ってボンドが固まって塊になっている方が後で簡単に除去し易い。

LR、2台共、接着が終わって、はみ出した木工ボンドも白から透明に変わったので、自分の部屋から居間に持ち込んで聴いてみた。
作業中に振動板に触れて凹ます事が多いので、ファンガードをネオジウム磁石でフレームにくっつけている。多少触ってもズレる事は有っても落ちる事は無い。
[添付]
いつもはFE168EΣのBHBSが繋がっているので、まずその音を少し聴いた後にM800に繋ぎ変えて聴いた。その最初の印象は、ボリューム位置はそのままだったので蚊の鳴くような小さな音しか出ない。
[添付]
それもその筈、FE168EΣの出力音圧レベルは94.5dB/W/mに対し、M800は82.5dB/W/mと12dBも差が有る。 余り知らない人は82.5/94.5で、せいぜい10%の差と思うかも知れない。
また、ちょっと知識の有る人は6dBで2倍違うから12dBで1/4になると勘違いしている人も居るが、実際には電力換算(ワットとかジュール)なので、出力音圧レベルが3dB違うと2倍違うので、12(3+3+3+3)dBの差は16(2×2×2×2)倍違う事になる。
要するに同じ音圧を得るには16倍のパワーを入れなければならない。
人の耳なので正確に何倍とかは分からないので音が小さいとか大きいとかしか感じないが、これだけ違うとかなり変わる。

話は逸れたが、ボリュームを上げていくと音が大きくなるに連れて低音も出て来る。
しかし、期待度が大き過ぎたのか思った程の重低音は感じない。
自分の部屋では左チャンネルの5インチのJSPスピーカーがアシストしていたのかも知れない。
また、居間では置く場所が無いので部屋の真ん中のテーブルの上に置いたので、壁などのフォローも無く設置に関しては不利な条件。
しかし、30分ほど色々な音楽を聴いていると、耳が慣れて来たのか良い感じになって来た。
エージングが出来ていないかも知れないが、Lチャンネルは組みあがった直後から良い感じだったので、それ程影響は無いと思うし、本当のエージングにはもっと時間が掛かる。

とは言え、余りにも自分の部屋で聴いた印象と違うし、自分の耳が今一信用が出来なくなったので、再度居間でf特を取り直してみた。
Lch 周波数特性(軸上50㎝)
[添付]
Rch 周波数特性(軸上50㎝)
[添付]
すると、やはり30~40Hz付近が聴感通り見事に出ていません。
設置の影響も多少有ると思うが、自分の部屋では左のメインのスピーカーの音は鳴らしたままで右チャンネルだけ切り替えて測定していたので、左の重低音が回り込んで殆ど減衰せずにマイクに届いていて、低音は方向性が無いので、M800から音が出ていると勘違いしていた様です。
お互いの距離は4~5m離れていたので、無視出来ると思っていたのですが甘かったです。

しかし、改めて特性を見てみると50Hz付近までは中音と同等レベルで出ており、8㎝としてはかなりフラットで優秀な特性です。そう思って聴くとなかなか良い感じです。
下手に重低音にフィーチャーして聴いていたので物足りなさが有ったのですが、音楽を聴くという本来の目的には十分な低音が出ています。

ただ、小口径の宿命ですが許容入力が5W(normal)という事で最大許容入力は分かりませんが、怖くて余りパワーは入れられません。

気になったのが、大きな音で鳴らしている時に急に音を切ると残響の様な余韻が残ります。
これは密閉箱などでは全く出ないし、バスレフ箱も殆ど出ません。しかし、共鳴管やホーンなどの共振、共鳴を利用した方式では出る様です。(バックロードやTQWT etc)
音が消えた瞬間だけで、鳴っている間には私の耳では全く分かりませんし、気にもなりません。
しかし、この余韻の様な物が実際に音が出ている時にも常に出ているとすれば、元の音に重畳されている筈なので、音を濁す方向になるのではないかと思いますが、耳の良い人でも分からないレベルなのか、気にならないレベルなのかどうなんでしょう?

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コメント一覧

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N.H   投稿日時 2017/6/2 14:17

お疲れ様です
低音が、クランプでの音出しでは30hzがてていたのに、組み上がってからは50hzくらいまでなのは不思議てすね。
うちのも組み上がる前の音ほうが鮮烈で組み上がると落ち着いたような。50hzあたりは元気に出ているようです。
最近知ったのですが、BHのクロスオーバーの周波数ですが、古舘さんのBHBSは若干空気室を減らして周波数を上げているようにみえますが、どうでしょうか。

N.H   投稿日時 2017/6/2 14:59

すみません
参照した図面が古いものでした
空気室の容量は同じでした
スピーカーの共振周波数と関係しているようですね

古舘@横浜  投稿日時 2017/6/2 22:07

N.Hさん
良く読めば書いてあるのですが…
30Hz付近が出ていると思ったのは、2階の自分の部屋のメインスピーカーの右チャンネルのみ外して測定していたので、左チャンネルの低音が漏れて来ていた為でした。
ここでの測定では1階の部屋でテーブルの上で片チャンネルずつ行った物で、こちらの特性が正しいと思います。

とは言え、オフ会でも聞いて貰った通り、3インチユニットとしては、かなり低域の量感は出ていると思います。

決してクランプ状態と接着済みでの差では有りませんのでお間違い無く。

BHに関しては、それ程詳しくは有りませんが、空気室容量とスピーカーで、その部分の単独低域再生の下限が決まり、スロートからホーンで決まる低域増幅部分への繋がり方に影響が出て来ると理解してます。

空気室の容量が減ればクロスオーバー周波数は当然上がりますが、オリジナルのKenbeさん設計の容量に近くなる様にしています。

周波数特性の100~200Hz付近に大きなピークやディップが無いので上手く繋がっているのではないでしょうか?!(Kenbeさん設計なので当然ですが)

N.H  投稿日時 2017/6/3 10:48

古舘さんおはようございます。
そうでしたか、勘違いが多くてすみません。
あれから古舘さんのおかげでエアー漏れがないよう意識して作るようになりましたし、ホームセンターでも、切るのがうまい人と顔見知りになれました。
それにしてもBHBSはとても計算されているますね、このスッキリとした音を聞いていると、バックロードの音が濁ってきこえてしまいます。
先日パークオーディオ鑑賞会に行きましたが、バックロードの音はどうしても濁って聞こえてしまいました。BHBSに比較してクロスオーバーが高いからでしょうか。

古舘@横浜  投稿日時 2017/6/3 14:27

ちょっと分かり難い書き方でしたね。
エア漏れはBHBSに限らず、全ての方式で禁物で、少しでもエア漏れが有ると本来の性能が出ません。
機械も使い手次第で、上手な人と顔見知りになったのは心強いですね。
スッキリした音というのが何を持ってスッキリしているのか?ですが、BHBSとBHの差なのか、クロスオーバーの差なのかは分かりません。
個人的にはユニットの差が一番大きい様な気がします。
石田式BHBSはどちらかというと計算というより、kenbeさんが長年の経験と知識に基づいて、試行錯誤で実験を繰り返し辿り着いた優秀なシステムだと思います。
はっきり言って、あんなに短い音道でどうしてあんなに豊かな低音が再生されるのかは、今でも不思議でなりません。



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