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古舘@横浜 さんの日記

 
2017
2月 17
(金)
02:04
固定冶具
本文

ラジアルボール盤でフトコロが大きく取れる様になった事で、今までは物理的に当たってしまい使用不可能だった200㎜の自由錐が使える様になったので、早速楽天で神沢の自由錐を手に入れた。
加工するメインの材料はラワンの合板だが、耐久性を考え超硬チップが付いたサイディングや硬質木材にも使えるK-107にしてみた。
[添付]
一般木材用のK106にしようかと思ったのだが、新しい内は良いのだが、焼き入れしただけの鋼の刃先が徐々に鈍って切れなくなる経験と、いくらボール盤の回転を落としても、径が大きくなるとそれに連れて円周も大きくなって材料との相対速度が上がるので、熱が発生し易い傾向が有るので超硬チップが埋め込まれた物にした。
ただ、未だ使っていないが、ラワン合板などに対する切れ味自体は多少落ちるかも知れないが耐久性は上がると思う。

また、径の大きな自由錐のアームがブン回る工具は危険が伴うし、大径のホールソーなども抵抗が大きいので材料を押さえる力はかなり必要だ。
今までは大きな物は手で押さえて、小さい物は大きな材料にネジ止めしたりしていたが、手を近付けるだけで危険が伴う。アームが回転していると向こう側が透けて見えるので注意を怠ると大怪我をする危険が有る。
手袋をするのも多少ぶつけた位なら効果的だが、小さな怪我で済んだものが手袋を巻き込まれて余計に大きな怪我になる事も有るので難しい所だ。

そこで、安全に使う為に材料を押さえる為の冶具を考えた。
以前使ったトグルクランプの1サイズ大きい物を板に固定しておいて、それをワークテーブルにF字クランプで固定する。トグルクランプで材料を固定出来るので手で押さえる必要が無いので安全性が増す。
[添付]
[添付]
最初は二つのクランプを近い距離で配置していたが、板端に近い部分の加工では当たる恐れが有るので、外側に穴を追加し離した位置にも配置出来る様にした。
[添付]
クランプの左右のネジのピッチと同じ間隔で穴を開けたので、材料の大きさに合わせて片側3ポジションの移動が出来る。
[添付]
二つのクランプは離した方がモーメントの関係で材料が回転し難くなるので材料ギリギリの位置にするのが良い。

F字クランプでワークテーブルに固定するのだが、テーブルの凹んだ所にクランプするので、外すのに何回も回す必要が有るので面倒だったが、ネジ部のロックを解除出来るクランプを見付けたので手に入れた。写真では分かり難いが、ネジ部のボタンを押すとフリーになる。
[添付]
実際に使用してみると完全に手が空くので、危険性は著しく減った。後は、飛んでくる木屑避けに防塵メガネを掛ければかなり安全になる。
[添付]
ただ、200㎜の自在錐を使ってクランプで押さえ付けるにはクランプとアームが干渉するので、ワークテーブル上では出来ないので、ワークテーブルを延長する必要が有る。この延長部分がたわむと具合が悪いので厚手の板かリブなどで補強された曲がらない板が必要になる。今の所大きな穴を空ける予定は無いので追い追い暇な時に作る予定。

クランプで押さえる時に材料の厚さに応じてクランプのネジを調整する必要が有るのだが、これが結構面倒だった。
この対策としては間に挟むスペーサを何種類か作っておけばネジ調整無しでクリア出来そうだ。
厚みが均一で安定しているMDFの2.5㎜、4㎜、5.5㎜の板に1㎜の発泡ゴムシートを貼り付けてスペーサーとしてみた。もっと厚みが必要ならば重ねたり適当な厚さの板を挟めば殆どネジの調整無しに使える。
[添付]
実際に使ってみると、板厚に合わせた調整が必要になる場合も有るが、今までゴムの小さい面積で押さえていた物が、広い範囲を発泡ゴムが面で押さえる様になるので材料が動き難くなる様だ。
[添付]
小型の自由錐(120㎜程度まで)を安全に使用する為に自由錐安全カバーというのを見付けたので発注してみたのが届いた。
[添付]
これを見てて思ったのだが、名糖のレモネードの蓋が使えそうと穴を空けて2分で作ってみたが、スカート部分が短いが、これでも十分機能を果たしそうだ。
[添付]

大分、環境も整って来たので、材料を購入し、並行してスピーカーボックスを作り始めた。
昨年、STEREO誌は購入したもののコンテストには応募しなかったので、箱に入ったままだったメタル振動板のM800を使用した物だ。
作業環境のお陰でかなりスピードアップして早く出来そうだ。

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コメント一覧

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たてちゅう  投稿日時 2017/2/17 15:47

完全に抑える事が出来れば安全で良いですね!
レモネードカバー素敵です :-D
新作楽しみにしてます!!

古舘@横浜  投稿日時 2017/2/17 18:21

バッフルにスピーカーとダクト用にホールソーでΦ76の穴を空けてみましたが、材料はビクとも動きませんでした。
効果は有る様です。
レモーネードの蓋はペラペラですが、それでも有ると無いとでは雲泥の差です。
新作はKenbeさん設計のパクリなのでかなり良さそうです。



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