古舘@横浜 さんの日記
P800DBはステレオ誌のコンテストに応募したものの、書類選考で見事に落選した機体だが、その後塩ビ管のオフ会でお披露目した後、当日は岩田さんのバックロード「イワトビ」をお借りして持って帰ったこともあり、置く場所もないのでそのまま車に積みっぱなしになっていた。
ルームチューンオフ会も近付いて来たので家に持ち帰り久し振りに聴いてみた。当初はP800が余りに安っぽい外観で良い音もしそうに無いので、直ぐにユニットを換えようと思っていたのだが、意外と良かったのでそのままになっていたのだが、これを機にユニットを換えてみたくなった。
3インチユニットは手持ちに10種類程有るが、以前QWTに使ったがユニットを4インチに換装したのでお役御免になった六本木工学のRC-80Aを取り付けてみた。これに換装して最初に聴いた印象は随分低音が出る。という物だった。
元々P800でも低音は出過ぎる位だったのだが、更に低域まで伸びているようだったのでハンディーアナライザーPHONICのPAA3で測定してみるとP800の時は50Hzまではほぼフラットだが40Hzではストンと15dBほど落ちていたものが、RC-80Aでは50Hz辺りまではそれ程変わらないが40Hzでも4dB位しか落ちていない。40Hzで10dB近い差が有るとかなり聴感上の印象が異なる。ただ、30Hz以下は殆ど出ていないし、前から感じていたこのユニットの欠点であるがパワーが入らないので、ちょっと大きな音を入れると直ぐに破綻する。ただ、マグネシウム合金の振動板で高域はかなり伸びていてツィーターは要らない程だ。パワーを入れなければパイプオルガンの最重低音は苦しいもののかなり良い感じで鳴ってくれる。
このユニットはDIYのSA/F80AMG同様、TangBandからのOEMで、最初はパネルから見える部分のフレーム形状の差のみで中身は同じ物と思っていたのだが、良く聞いてみると違うようだ。
個人的には最も好きなユニットの一つで、低音を入れなければパワーは入ると思われるので、今の所、将来のマルチアンプシステムにした時の中高域用の最有力ユニットだ。
ユニット取り付けは木ネジ止めだがP800のネジ止め穴とは微妙にズレているので、共通に出来ず、90度ずらしてネジ止めしたがRC-80Aのフレームが変則の長円(?)なので変な角度になってしまった。
しかしP800を固定していたネジ穴を利用して保護用のファンガードを取り付けたので若干目立たなくなった。コンテストの出品では無いので良しとしよう。