古舘@横浜 さんの日記
その後もDAC+D級アンプは順調に動作しているが、基板剥き出しでは自分は注意すれば済むが、悪戯坊主(猫)がウロウロと我が物顔で歩き回っているので、電源基板の一次側に触れると感電する恐れがある。取り敢えずダンボールの箱に入れて多少触っても大丈夫なようにしていたが、テーブルの上に置いたままでは邪魔だし、より安全で見栄えも良くなるようにケースに入れることにした。
とはいえ、なかなか良いケースが見つからなかったのに加え、加工も試行錯誤で時間が掛かってしまったが、やっと完成した。
[添付]
[添付]
ケースになりそうなものを色々物色していたのだが、タカチなどの市販のアルミケースは殆どが弁当箱状で、電源基板が190mm×50mmと細長いのでそれが入るには、かなりの大きさとなるし、無駄なスペースが生まれる。また、ただのアルマイト加工だと見栄えも余り良くないのに1000円以上するし、カバーが付いた多少見栄えが良いものだと2000円前後になるが、部品取り付け面はグレーの塗装で品位は安い物とそれ程変わらずスマートな物は出来そうもない。
どうするか迷っていつもの中華街そばのジャンク街をブラブラと見て回っていたら、使えそうなジャンクのケースを見つけた。1mm程度のアルミ素材の細長い四角い筒状になっていて通気用の穴が適度に空いている。塗装も測定器のようなダークグレーの梨地で焼付塗装なので見た目も良いし、何より素人には見た目は似せて作れても塗装皮膜の強度は全く真似出来ない。残念ながらフロントパネルとリアパネルは無く、作る必要があるが、どちらにしろ部品取り付け部分は専用になるので作る必要があるので若干の工数アップで済む。元々は無線機のケースらしいが、ジャンクなので当然安く殆ど目立った傷のない物であったが、200円とジャンクならではのリーズナブルな価格だった。サイズは217mm(D)×84mm(W)×58mm(H)で電源基板の長さが190mmなのでギリギリ入るジャストサイズ。(画像1)
フロント/リアパネルは金属製にした方がノイズの面からは若干有利だが、それ程扱う信号レベルは低くはないので手持ちの黒の2mm厚のアクリル板を使用した。これは使用したスピーカーターミナルがフル金属製で絶縁されてないのでアクリルにすることによって絶縁する処理が不要になるので好都合なためだ。
と、材質は決まったが、実際にはリアパネルにはストッパーが有るが固定用の穴にはネジが切ってないので簡単にビス止め出来なかったり、リベットが上下左右に4ヶ所出ておりパネルとぶつかるので削る必要があった。(画像2)
フロントパネルはストッパーもないのでストッパー+固定方法をどうするか考える必要がある(画像3)
また、それらの部品を取り付けるとパネルの面積がかなり小さくなり、おまけに電源基板に対してケースのサイズが余裕が無く、パネルの下半分のスペースが部品が干渉して使えないことが判明。結果、必要最小限の部品しか取り付け出来なくなってしまった。(当初は使い勝手を考えてボリュームを増設、DAC出力とアンプ入力の分離、電源ラインにフューズを入れるなど色々考えていたが甘かった)
使用したスピーカーターミナルだが、一般的には金メッキの物が使われる事が多いが、今回はニッケル(クローム?)メッキの物を使った。これはスペースが無くて端子間隔が20mmしか取れないので外径が10mmと小さいのが好都合なのに加え、金メッキの方が接触抵抗は小さいものの安価な小型の物ではバナナプラグが奥まで挿さらず接触面積が取れずに緩くて外れたり接触不良になったりする事が良く有るが、今回使用したターミナルは穴が軸の後ろまで貫通していてバナナプラグチップが完全に奥まで入るので確実で接触不良になりにくい。金メッキが薄い場合は抜き差しするうちに磨り減って削れてしまう事もあるので下手な金メッキよりは確実に接続出来て良いような気がする。2個で税込53円と激安だったのが一番の理由なのだが…
[添付]
元々極性を区別する色は付いていなかったので油性マジックで赤/黒に塗り、クリアスプレーで保護した。(画像4)
ただ板などに取り付けてスピーカーボックス用に使用するならエア漏れを防ぐ対策が必要だ。
手持ちの色々なターミナルへのバナナプラグの挿さり方を比較してみた。今回のターミナルでは完全にプラグチップが隠れるまで挿さる。真ん中の一番小さいターミナルはチップの半分ほどしか入らず明らかに緩い。プラグによっては保持出来ない程ユルユルで接触は信頼出来ない。上から2番目も小型の物だが少し大きい分挿さる量も多いが若干不安。一番上の物は保護カバー付きの高級な大型の物で、これは流石にチップが奥まで挿さり信頼性も十分だった。(画像5)
バナナプラグの径の規格は特に無いらしく実際には内径4.1mm前後が標準らしいが安物の中には4.5mm近い物が有り、緩く抜けやすかったり接触不良になりやすいようだ。
リアパネルには最小限のACコードを通す絶縁ブッシュと電源スイッチのみ。電源スイッチにはちょっと触っても動かないロック式の物で、一旦レバーを引かないとオン/オフが出来ない物を使用した。フロントパネルにも最小限の入力用USB(mini B)と出力のスピーカーターミナルに電源が入っているか確認するインジケータのみになった。(画像6)
USBは抜き差しするので若干力が掛かるので2mm厚のアルミのL型アングル(25×15)を加工してサイドにがっちりとネジ止めした。(画像7)
DAC+デジタルアンプ基板はその奥で見えないが電源基板の放熱板が正面向かって右側に有るので、その反対側に立てて取り付けてある。電源基板は底にM3のネジを切ってあるスペーサーを使って取り付けた。
パワーインジケータのブルーLEDは輝度がかなり高く、2mAしか流していないのに眩しいほど明るい。1mA以下でも良かったようだ。(画像8)
コンパクトに纏まったので場所も取らず移動も楽だしノートパソコンが有れば簡単にスピーカーを鳴らすことが出来るようになった。
かっこいいですね!
オフ会の時に聴いてみたいです!!
たてちゅうさん、ありがとうございます。
あの広い部屋で使うにはちょっとパワー不足ですが、持ち運びは楽なので取り敢えず持って行ってみますね。
古舘さん。
ありがとうございます!
では、僕はStereoのおまけアンプも持っていきますね。
さすがです!
綺麗+堅牢な仕上がりですね。
これで猫ちゃんも安心(笑)
ゆったり人さん、ありがとうございます。
ブルーLEDの色が気に入ってます。
コードを齧らない限り感電はしなくなりました。
幸い悪戯坊主はスプレーと爪磨きはいくら怒られても治りませんが、コード齧りはしないので安心していられます。