古舘@横浜 さんの日記
ユニットの修理も終わり、やっと音出しまで漕ぎ着けた。
P800は低音の出るユニットなのかダブルバスレフ方式のせいなのか、出て来た音は低域に厚みがある重厚な音だった。
全くエージングが進んでいなくて、ダクトの調整も全く行なっていないがそのままでも良さそうな感じだ。
却ってエージングが進むと(一般には低音が出るようになる傾向があるので)、低音が出過ぎになる恐れがあるのでちょっとエージングが必要だ。
と言っても塗装や仕上げがあるのでなかなかエージングの時間が取れそうもない。
一通り聴いた後、ハンディーアナライザPHONICのPAA3でf特を取ってみたが、50Hz付近まで中域と同じレベルで伸びており予想以上だった。
しかし、そこは8cmユニット、40Hzでは10dB以上落ちており、地を這うような重低音は望めないがウッドベースなどは大体再生可能で低音感はかなりある。
ハイエンドの伸びは若干物足りないが全体的にはP650同様でバランスの良い音だと思う。
箱はいつもはみ出した部分をトリマーの目地払いビットで簡単に平らに出来るのだが、ビットの歯が22mmしかないので30mmの板には使えないのでカンナや電動サンダーで削るのに苦労した。
更に初めての試みとして、角を丸ノコを15度傾けて大きく面取りした。また電動サンダーで更に角を削って丸みを持たせて箱の角のエッジでの回折や反射を防止出来るようにした。これは定位にも良い影響を与える筈だ。
ユニットのエッジ付近が汚らしくなってしまったので、安っぽいプレスフレームも気になっていたことも有り、MDFでカバーを作る事にした。MDFには9mm厚の物を使用し、ホールソーで穴開けし、ルーターでテーパー加工しサンドペーパーで磨いた。
固定はKO球さんやRFさんのアイデアを頂いてネオジウム磁石で固定し取り外し可能にした。
大きな音が出る穴開けやトリマーでの加工は昼間の内に済ませておいたのでマグネットの埋め込みや塗装など本体の塗装に手を付ける前に完成した。
塗装は手持ちのオイルフィニッシュ用カラーオイルにWATCOのエボニー色、ワシンのチェリー色、オーク色の3種類が有ったので、くり抜いた板材にテストで塗ってみた。
本体は出来るだけ積層部分を見せたかったのだが、WATCOは濃くて殆ど木目が埋まってしまうのでワシンのチェリーかオークが良さそう。
逆にユニット前面のカバーはユニットが黒でエッジの汚点を目立たなくするためにWATCOのエボニーにした。
まだ本体の研磨、塗装、仕上げと時間が掛かるが、応募の書類も作らなければならないし、塗装の乾燥など空いている時間にはエージングと調整を行い、何とか間に合いそうだ。
古舘@横浜 さん
もうすぐ完成ですね。
F特も低域方向にフラットで良さそうです!
コンテストと、オフ会が楽しみですー。
追伸:私は結局参戦無理でした。。
あと一息で完成ですね。
がっしりした筐体なので安定感のある良い音が想像できます。
それにつけても木工作業は大変だな、好きな方はそれ自体が楽しいのでしょうね。
(自在錐大小2種類、トリマー(リョービ)買ったけど怖くて使用していません)
塗装作業も大変なようですがカラリングも決まり完成を待つばかりですね。
是非オフ会で聞かせてください。
音良さそうですね!
フレームカバーも素敵です!!